- ベストアンサー
読解問題についておしえてください。
よろしくおねがいします。 国語の問題集です。 改めて述べるまでもなく、最近のホテルライフ化現象を動かしている 社会心理は、物質的な生活場面の中に、新しい意味を付け加えようとする気持ちである。 また、手間のかかること、手を汚すことを避け、こうした苦痛や骨折りの過程なしに、 快適で心地よい生活をしたいという願望である。 幸せを感じることが出来るような商品やサービスを買って、 生活が向上したことを実感しようとする心理である。 いわゆる高付加価値化と呼ばれているものが、それである。 この社会心理は、高付加価値化と呼ぶと、何やら価値観の新しい変化の 兆しのように思えてしまいがちなのだが、 それをホテルライフ化現象と言い換えるとその実体が具体的に見えてくる。 最後の行の、「その実体」とは「何の実体」か。「何」にあたる具体的な 内容を、文章中から六字で抜き出しなさいという問題です。 最初、簡単に「高付加価値化」だと思ったのですが、それでこたえも高付加価値化でした。 でも、やっぱり「この社会心理」のほうがぴったりじゃないかと思うんですけど これはどうなんでしょうか?? もしよかったらおしえてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
もし字数制限がなければ、答えは、本文の「……心理である。いわゆる高付加価値化と呼ばれているものが、それである。」という部分を踏まえて考えて、 「物質的な生活場面の中に、新しい意味を付け加えようとし、手間のかかること、手を汚すことを避け、そうした苦痛や骨折りの過程なしに、 快適で心地よい生活をしたいとする、具体的には、幸せを感じることが出来るような商品やサービスを買って生活が向上したことを実感しようとする社会的心理」 ということになるかな? とすれば、「この社会心理」の「この」は上記の内容を指すと考えられるの、文章中では「物質的な(中略)心理」=「この社会心理」ということなります。 しかし「解答」としてその6字だけ抜き出した場合は、「この」がどの部分を指しているかは具体的には分からなくなり、「実体のない」答えとなります。「具体的な内容を」という問題の指示にあっていないのです。 「高付加価値化」もここだけ抜き出すと、誰が何を高付加価値化するかはあいまいになってしまいますが、少なくとも「高付加価値をめざず」という実体があり、一例を挙げれば、「自己責任を果たそうとせず、世間や他人に責任転嫁しようとする社会心理」ではないことははっきりしています。 「この社会心理」という答えでは、解答者が「この」が指示する内容を問題文のまったく別の箇所だと誤読していて(たとえば、問題文の前半に「責任転嫁する社会心理」について触れてあって)その誤った認識のもとに解答していたとしても、見かけ上は区別できません。 したがってそういう解答は「最も適当な」解答とはされないのです。 一般論として言えば(あくまで、短い字数の解答が求められている場合の、しかも一般論です)「指示語を含む部分は正解にふさわしくない(場合が多い)。」ということがいえると思います。
その他の回答 (1)
- P-Tech
- ベストアンサー率54% (144/262)
前半の7行を要約すると、 「最近のホテルライフ化現象を動かしている社会心理は…高付加価値化と呼ばれているもの(社会心理)である」 となりますね。 つまり、「ホテルライフ化現象のベースとなっているのは、高付加価値化という社会心理である」と言っているわけですね。 それを把握した上で、後半の文章を読み解くことになります。 「この社会心理」の呼称(1):高付加価値化 → 価値観の新しい変化の兆しのように思える 「この社会心理」の呼称(2):ホテルライフ化現象 → その実体が具体的に見えてくる 後半だけを形式的に読み取ると、要するに「この社会心理=高付加価値化=ホテルライフ化現象」と言っているように見えます。 とすれば、解答としては、「この社会心理」でも「高付加価値化」でもよいことになります。 しかし、それでは「この社会心理」の「この」とは、何のことでしょう? それは、前半に書かれてある「~ようとする気持ち」「~という願望」「~しようとする心理」のことであり、それは「高付加価値化と呼ばれているものがそれ」だと書いてあります。 ここまで来て、筆者の表現に若干の「ぶれ」が生じていることに気づきませんか? 前半では、「ホテルライフ化現象のベースとなっているものは、高付加価値化という社会心理である」と言っています。図で書くと、 ホテルライフ化現象 (=現象) ↑ 高付加価値化(という社会心理) (=本質) ということです。これに対して、後半では、「高付加価値化=ホテルライフ化現象」と言っています。図で書くと(というほどのものではありませんが)、 ホテルライフ化現象=高付加価値化 です。一体、どちらが真意なのでしょうか? ここで改めて前半と後半の文章構造を見比べてみましょう。 (前半)「最近のホテルライフ化現象を動かしている社会心理は…高付加価値化と呼ばれているもの(社会心理)である」 (後半)「この社会心理は…ホテルライフ化現象と言い換えると、その実態が具体的に見えてくる」 つまり、前半では、「ホテルライフ化現象は高付加価値化という社会心理をベースとしている」と言い、後半では、「では高付加価値化とは何か。それは逆に、密接なつながりをもつホテルライフ化現象というネーミングに注目することによって具体的な意味がわかってくる」と言っているわけです。 ちなみに、筆者の意を汲んで後半の文章を言い換えると、次のようになるものと考えられます。 「この社会心理には、高付加価値化という高級そうな(新鮮みのある・難しそうな…)名称がついているが、その名称からは実体がよくわからない。しかし、その社会心理が支えているホテルライフ化現象というネーミングを見てみると、その(あまり好ましくない・下世話な)実体が具体的に見えてくる」 以上を総括すると、前半では「ホテルライフ化現象とはどういうものか」について書き、後半では「高付加価値化とは一体何のことを言っているのか」という構成になっていると読むことができます。 したがって、解答としては、「高付加価値化」が正解となるでしょう。 ただ、個人的な感想を言わせてもらうと、この筆者はあまり文章のうまい方ではないと思います。筆者の思考回路をまとめると、「ホテルライフ化現象は高付加価値化に支えられている。それでは、高付加価値化とは何かというと、ホテルライフ化現象のことを考えればわかる」というわけです。 どこか、「Aという言葉を辞書で引いたら『B参照』とあった。そこで、Bという言葉を辞書で引き直したら、そこには『A参照』とあるのみだった」というような状況に似ていて、煙に巻かれた感じがします。専業の物書きさんではないのでしょう。 そうはいっても、問題を解く側としては、「出題者の意図に沿った解答」をしなければなりませんよね。 前半の文を読むと、筆者が高付加価値化という社会心理のことをよくは思っていないことが伝わってきますよね。 後半でも、「何やら~のように思えてしまいがち」という表現から、同様のニュアンスが読み取れます。 このように、全体の文章構造と文章の流れを図解していき、最も妥当な線を探していくことが大切かと思われます。 問題を解くにあたっては、「国語の問題に使われる文章が、日本語として100%完璧だとは限らない」ことを念頭に置いた方がよいこともあります。 また、ひとつの技術論(とても重要なものです)としては、先回答者が言うように、「指示語を含む部分は正解にふさわしくない(場合が多い)」ということを覚えておくことが役に立つと思われます。
お礼
さっき時間がなくてまだよく理解しないうちに締め切ってしまってごめんなさい。 今ゆっくり読んでみました。 えっと、高付加価値化と呼ばれている社会心理が最近のホテルライフ化現象を動かしている。 と書いてあって、次に高付加価値化=ホテルライフ化現象になっていて、 「Aという言葉を辞書で引いたら『B参照』とあった。そこで、Bという言葉を辞書で引き直したら、・・・」 という話ほんとうにおもしろかったです。 それで、後半では「高付加価値化とは一体何のことを言っているのか、 」という構成になっていると読むことができるから解答としては、「高付加価値化」が正解となるんですか・・・ わかったような気もするんですがこの教訓を次に生かせるほどわたしの頭が理解できなく、ここだけはむずかしいです。 であとさっき1番の方がおっしゃってた「指示語」のことってみなさんがおっしゃるくらい大事なことなんですね。 覚えておきます。 一瞬見たらむずかしそうな解説かと思ったのですがよく読むととてもおもしろいです。 国語って適当にしかやったことがなくて、図にしてみるとか文章構造とか、こんなやりかたってはじめてみました。 あとは筆者の表現にずれ、というところもおもしろくて、 自分でもなにかこういう文とか書いているとだんだんなにを書いているかわからなくなったりするんですが、 これもきっと「ずれ」ってものかなあと、新しい言葉も覚えました。 国語って教えてもらうとおもしろいです。 沢山書いていただいてありがとうございました。よくわかりました。
補足
お返事ありがとうございます。 すぐ全部理解できないのでゆっくり読んでから 今日かわかりませんがお返事します。 ありがとうございました。
お礼
「この社会心理」のこの、が具体的ではなかったんですね。 わかりませんでした。 わたしは最初こそ、高付加価値化を書いたけれど、 やっぱりこの社会心理が高付加価値化と呼ぶと兆しと思えてしまいがちなんだから、 その実態が具体的に見えてくるのは、この社会心理だ、としか考えられないやりかたでいつも国語をしていました。 そして一般論として、指示語はふさわしくない場合が多いんですね。 今度から勘だけじゃなくて、そういうことも考えて見たいです。 わかりやすかったです。ありがとうございました。