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写真のめがね
めがねをかけている人の写真を撮ると、めがねが白く反射する時があります。ただ、めがねには反射防止コートが施されており、強い反射は発生しないし、また反射の色は緑のため白く反射することはないと思うのですが・・・。 何故、反射防止コートが施されているのに強い反射が起こり、白く光るのでしょうか?
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- mtaka2
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質問者さん自身「反射の色は緑のため」と書かれている通り、肉眼で見ても反射が確認できてるわけで、反射防止コートは完全ではありません。 それでも、人間の眼の認識能力の高さなどから、眼で見る場合には反射光はあまり意識されません。 電灯などの光を映し込めば、反射があることは確認できると思いますが、 「眼鏡をかけた人の顔」にたまたま「電灯の光が写り込む」ような状況だと、 ・「透過して見える人の顔」に比べれば「反射して見える電灯」は光が弱い ・ちょっとでも動きがあれば写り込み方が変わる ・見る側の右目と左目で写り込みが違う ので、反射光が見えてはいても、「顔に注目」している状況では、反射光はあまり認識されないことになります。 さらに、そういう通常の環境では、反射光があまり目立たなくても 「太陽光」とか「フラッシュ」などの強い光が反射して見えるような状況では、反射光も十分目に見えることになります。 特に、フラッシュの場合、撮影前に肉眼で見てる時は問題ないけど、撮影の瞬間だけ反射光が発生することになりますし、 被写体正面から光を当てると、反射光が写り込む可能性が非常に高くなります。 次に、反射光がなぜ白く写るのかですが、これは撮像素子の特性(ラチチュード)の問題になります。 人間の眼は光を「赤・青・緑」の三原色で認識し、カメラもその三原色で記録しています。 そして、反射光が「緑色」といっても、青や赤の成分がまったくないわけではありません。それでも「緑成分:大、青成分:小、赤成分:小」といった感じで、緑成分の割合として緑が多いと、「緑色」に見えます。 ところが、フラッシュの反射光は「とてつもなく非常に明るい緑色」で、その各成分で見ると 「緑成分:とてつもなく非常に大、青成分:非常に大、赤成分:非常に大」 という分布になってます。 人間の眼はラチチュードが広く、この「とてつもなく非常に明るい緑」も、 成分比から「緑色」と認識できるのですが、 カメラの受光素子は、ラチチュードが狭く、ある程度以上成分値が大きくても、出力が頭打ちしてしまい、 「緑成分:受光素子出力最大値、青成分:受光素子出力最大値、赤成分:受光素子出力最大値」 といった感じで、赤青緑のすべての成分の値が同じになってしまいます。 そのため、写真で見ると「白色」になってしまうのです。
お礼
非常にわかりやすい解説で納得しました。 ありがとうございました。