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トルストイ 「戦争と平和」の括弧<>の意味
トルストイの「戦争と平和」(新潮文庫)で、 台詞の「」の中に、<>でくくられている部分があります。 例えば、1巻の書き出しは、 「<ねえ、いかがでございます・・・>」という感じで書かれています。 この<>でくくられている部分は、どのような効果または状況を意味して使われているのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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私の手元には新潮文庫の『戦争と平和』はないので「たぶん」なのですが、その会話中の< >部分はロシア語ではなくフランス語が使われている、という意味ではないかと思います。 ロシア語原文の『戦争と平和』です。 http://ilibrary.ru/text/11/p.1/ ご覧のように会話部分には、露語とともに、当時、ロシアの上流階級に浸透していた仏語も使われています。 仏語部分の区切りにはグレーの小さい数字(訳註のための)があるので、その< >部分と比較してみると見当がつくのではないでしょうか。
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『戦争と平和』を読んでおらず、ロシア語もフランス語もほぼわかりませんが、No.1さんが挙げてらっしゃるサイトの冒頭がフランス語であることは分かります。 ドストエフスキーもそうなのですが、 19世紀の上流階級の人々はフランス語をたしなんでいたようで、当時のロシア文学には、しばしばフランス語混じりのセリフが出てきます。 訳者によって表記の仕方が違います。 フランス語をそのまま書いてカッコ書きで和文を書いてある作品もあるし、カタカナ書きにした作品もあるし。
お礼
gallinaさん cryfortyさん ご回答ありがとうございます。 また、お返事遅れて申し訳ございません。 19世紀の上級階級がフランス語をたしなんでいたとは知りませんでした。勉強になりました。 ありがとうございました。
お礼
cryfortyさん ご回答ありがとうございます。 また、お返事遅れて申し訳ございません。 教えていただいた原文を見ると、確かにフランス語とロシア語が 混ざっているようですね。 勉強になりました。 ありがとうございました。