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和訳がイチオシ!の『世界の名作』
例えば「モンテクリスト伯」なら岩波文庫、といったかんじで、ここの和訳はイチオシを教えてください。 トルストイ 「戦争と平和」 ゲーテ 「ファウスト」 バルザック 「ゴリオ爺さん」
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思いつくまま。 森鴎外訳 アンデルセン「即興詩人」 オリジナルより名文と評価されてます。 神西清訳 チェーホフ「三人姉妹」「桜の園」「犬を連れた奥さん」「可愛い女」他 チェーホフは神西訳。他はダメダメダメダメぜ~ったいダメ。 実吉捷郎訳 トーマス・マン「トニオ・クレエゲル」 「トーニオ・クレーガー」じゃなくて「トニオ・クレエゲル」(笑。 古い訳だけど品格の有る名訳。ただし、解釈が古いのは弁解できない。 小塩節訳 トーマス・マン「ヨセフとその兄弟」 多分、マンの文章の雰囲気をきちんと反映しているのはこの訳だと思う。名作の名訳。 ただし長いぞ(笑。 山崎正和訳 ソポクレス「オイディプス王」 これはホントに鳥肌ものの名訳。現代日本語文体の理想の一つ。 丸谷才一訳 ジョイス「若き日の芸術家の肖像」 丸谷&ジョイスというと「ユリシーズ」が有名ですが、あえてこちらを取りたい。 なお、「ロリータ」は名作です。 現在ある翻訳は名訳として薦める気はしませんが、言うほど悪い訳でもありません(丸谷の批判は、半分は言いがかり。誰かにそれとなくたしなめられたってご本人がエッセイで書いてたような)。 一読をお薦めします。 まぁ、種も仕掛けもある小説なので読者にもそれなりの能力が要求されるのが難ですが。
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- usagi_july
- ベストアンサー率25% (1/4)
こんばんは。 英文学の授業でE・ブロンテ「嵐が丘」を扱っていますが、矢川澄子訳は読みやすくて良いと思います。 児童向けの青い鳥文庫なのですが。。 最近出た新潮版はあまりおすすめできません。
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- kay-3333
- ベストアンサー率34% (9/26)
私のお薦めとしては、 「カルメン」 堀口大學 オスカー・ワイルドもの 福田恒存 という感じでしょうか・・・。 あと、名作と言っては語弊がありすぎますが、 サドの著作に関しては渋澤龍彦ですよね、やはり。
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- saebou
- ベストアンサー率27% (40/144)
呉茂一の『イリアス』『オデュッセイア』 古い訳なのでちょっと難しいですが、一部で「原作以上」という話もあるくらい日本では愛されています。 渡辺一夫の『ガルガンチュワとパンタグリュエル』 これも好みがありそうですが有名です。ただすっごく長いので、私も全部は読んでいません… 小田島雄志のシェイクスピア全集(白水社) 言葉遊びを最大限生かした訳が素晴らしいです。ただ注がついていないところが使いにくいです。
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- ZeroFight
- ベストアンサー率15% (30/189)
頭ごなしに否定するのは気が引けますが、大久保訳の『ロリータ』はちょっとまずいのでは。丸谷才一氏が厳しく批判しているように、原作を台無しにした悪訳ということで、結論が出ていると思います。 ナボコフがどういう作家か全然わからなかった出版直後の時点に訳してしまったという点は気の毒ですが、ナボコフ研究はものすごく進んでいますから、そろそろまともな翻訳が出ていい頃ですね。 ナボコフで評価が高いのは富士川義之訳で、講談社文庫の『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』と筑摩文庫の『青白い炎』はすばらしいです。
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- kinzoo
- ベストアンサー率28% (27/94)
こんにちは。ウラジミール・ナボコフ原作の「ロリータ」。出版社は忘れましたが、訳者は大久保康雄さんだったと思います。ロリコンの語源になっているあのロリータです。 若い頃ハードカバーの物を買ったのですが、帯には確か「言語魔術の粋、一大叙事詩」と評されていました。訳者が一語一語の単語を厳選し、原作のイメージをできる限り忠実に表現した足跡が行間に滲み出ています。芸術とは、何を表現するかではなく、どのように表現するかによってその価値が決まるのだと言うことを証明してくれる作品です。女性にはその内容に抵抗のある方もいるかもしれませんが、中年の心理を研究するためにも一読してみては?
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