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ダルフール紛争に関して

ダルフール紛争に関して、 もしご存知の方がいらっしゃいましたらおしえてください。 ダルフール紛争は、気候変動による砂漠化も 原因の一つとされていますが、 干ばつなどがないころから農耕民と遊牧民との間では 既に紛争が起こっていましたよね? 気候変動が大きな原因となっている、という主張をしたいのですが 何かその主張ができるような資料はありませんか?

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回答No.2

一定の結論を導くためにデータを意図的に選択するというのは、アンフェアですのであなたは何も主張しない傍観者傍観者たるべきでしょう。 残念ながら一般に言う温暖化ガスによる気候変動と、ダルフール紛争は何ら関係がありません。 一般に複雑系である気候変動が、因果的に個別の現象の原因だと言うことは科学的に不可能です。 追求できるのは、ローカルな問題だけです。 ダルフールを含む東アフリカは1970~1990年例外的な大干ばつに教われました。そのピークは1984~85年です。原因はインド洋の海水温の以上であったことが科学的に検証されています。 エチオピアの飢饉のため"We are the world"が歌われたその時期です。 同じ時期ダルフールでも大干ばつが起こり、ダルフールの人々は首都ハルツームへ救援を求めて長い徒歩の旅をしましたが、ハルツーム政府は何もせず彼らを追い返しました。 この前代未聞の危機が、乾燥地帯で伝統的な自給自足生活を行っていたダルフール全体のコミュニティーの安定にほころびを生じさせました。 そこからダルフール部族間紛争は増大し、1996年頃ハルツーム中央政府が介入するに至るのですが、あなたの期待に反し紛争が激化する間、2000まで干ばつの度合いは改善して行き、ダルフール紛争が勃発する頃には大干ばつ以前のレベルまで降雨量は回復しました。そして2003年ダルフール紛争が起こって以来定期的な小さな干ばつすら起こっていません。 北ダルフールの砂漠化は、マクロなサハラの拡大より、人口増大と過放牧や過耕作による、サヘル周辺地帯の砂漠化が直接的に原因と見なせます。 このような人工的な砂漠化の脅威は中国の砂漠化でも見られますが、それを気候変動と結びつける人は全くいません。 1990年代ハルツーム政府が部族紛争に直接介入したとき、フール王国以来サルタン国より与えられた土地を多く持つ部族と、遊牧民のため多くの土地を持つ必要がない部族の間に亀裂が走りました。 それが水の問題です。 遊牧民とはすなわちアラブ人であり、イスラム原理主義的なハルツーム政府は紛争を支配するためアラブ人を優遇する分割統治を行いました。 ここで初めてダルフール紛争を他の紛争から区別するジェノサイド的な焦土作戦が誕生する民族的「原因」が作られました。 お天気から特定の複雑な紛争が導けるなら、もっと天気予報は当たっているでしょう。 藩基文は就任当初ダルフールと気候変動を最優先課題と豪語したため、気候変動のノーベル賞ががかかった直前にダルフール気候変動説を「新聞に投稿しました」。科学的根拠はありません。あきらかに政治的なものです。 気候変動チームのノーベル賞受賞理由の中で気候変動による紛争の可能生還する一説が含まれていますが、もしダルフール紛争気候変動説が正しいなら、そこにダルフール紛争は気候変動によって起こったと書かれたでしょう。つまりそれほど強い根拠はなかった。 以上

参考URL:
http://darfur-tribune.seesaa.net
  • DieMeute
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回答No.1

詳細な資料は示せませんが・・・ 2007年6月16日のワシントン・ポスト紙で、バン・キムン国連事務総長が「ダルフールの紛争は気候変動を、その一つの要因とする生態学的危機が切っ掛けとなって始まった」と述べています。 この根拠になったのが、国連の調査でインド洋の温度上昇が季節風に影響を与え、過去20年間で降水量が40%減少したという結果だそうです。 バン・キムン国連事務総長によると、ダルフールの土地が豊かだった頃、農業に従事する黒人とアラブ系の遊牧民は水を共有していましたが、旱魃が深刻化すると食べ物が全住民に回らなくなった事で、紛争が始まったのだそうです。 このバン・キムン国連事務総長の主張を後押しする形になる報告書を、翌月の7月8日に国連環境計画(UNEP)が出しています。 これによるとダルフールの紛争は気候変動が大きなファクターになっており、環境と生活の糧の問題を解決しない限り、長期的平和は望めないという事だそうです。 また、国連とは別の話ですが・・・ スーダンのエルファシエール大学のアブドゥルジャバル・アブデラ助教授によると、60年代以降ダルフールでは気温上昇と雨の減少が始まり、人々の暮らしを直撃してきたそうです。 ダルフールの最高気温は1965年には37度でしたが、現在は最も暑い5月から6月には45度に達し、2002年には史上最高の47度を記録したそうです。 60年代における雨季は5月から10月まで約150日あったのに対し、現在は40日から50日程度しかないそうです。 当然、雨量も減っており、年250ミリあったのが、2000年以降は150ミリ程度しかなく3割も減少しているそうです。 多くの作物は90日程度の雨季がないと生育が難しいそうです。 気候変動に伴い砂漠化や旱魃、水不足が深刻化し人々の生活に悪影響を与えているそうです。 またスーダンが独立した1956年のダルフールの人口は約130万人であり、人口密度は1平方キロあたり2人でしたが、現在の人口は約560万人で人口密度は1平方キロあたり22人も達しているそうです。 この結果、食料需要は増え、家畜も増えて牧草が不足したり、家の建築や燃料にする薪を得る為に森林伐採に拍車がかかっているそうです。 当然、緑は減り土地は痩せていく一方でしょう。 国連環境計画(UNEP)の報告書や発表資料を調べれば、質問者さんの要望に沿う様な資料が出てくるかもしれないのではないかと思います。

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