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何故、”女”の文字が入った漢字が多いのか
沢山の漢字がありますが、”女”の文字が入った漢字が多いのは何故でしょうか?(姦しい 安らぐ 好き 嫌い 努める 如月 等) ”男”の文字が入った漢字は、「舅」「嬲る」しか思い付きません。”婿”という漢字も”女”が入ってるし。 詳しい方がおられましたら教えて下さい。
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話は紀元前2000年くらいの中国の甲骨文字や金文文字の時代に遡るのですが、この時代は文字は政治(正確には政治と言うより政治に関する占い)のためだけに使われていました yama-taku様が下でおっしゃるように政治は男性だけで行われていたので、感情を表す金文文字などで「女」を使っていました でもだからと言って男性意味する文字が少ないかと言われるとそんなこともないんです なぜなら「男」とは田で作業をする「男性」のことだけを表し(田+力)、「夫」は成年に達した「男性」を表し(人+冠を表す一)、「士」は成人して自立している「男性」を表しているのです(陰茎が立っている様。「牡」の右側は本来は「土」ではなく「士」など) 他にも「王」も男性を意味していますし(天と地の間に立つ士 別の説もあり 別の説だと士ではなく手足を広げた人) もう少し時代が下り紀元前400年頃になると「郎」という字も「男子」という意味で使われるようになりました 最初女性を意味する漢字は「女」(若い女性)と「婦」(女+箒で結婚して家庭にいる女性)くらいで、以降必要がある時に「女+○」でその意味を表すようになりました 男性に関しては上記の「男」「夫」「士」の3つの漢字を使っていますので「男」が含まれた漢字が少ないように見えるでしょうが、他の「士」や「王」を使った漢字は非常に多いです >何故、”女”の文字が入った漢字が多いのか 以上のことから女性に関しては「女」以外に基本となる女性を表す漢字がなかったので「女」の字を使い新たな漢字を作り、男性に関しては男性を意味する漢字がいくつかあったので意味に合わせて「男」「士」「夫」「王」を使い漢字を作ったからです 特に「男」は漢字を作った政治家には縁のない農民を指すのでほとんどつかわれなかったのでしょうね
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- shinsho4
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確かに 女>男 ですね。しかも圧倒的に。 今の日本では、「女」に対立するものは「男」という字ですが、漢字が作られた頃の古代中国では、そうではありませんでした。 「男」という字は、「田」と「力」からなっています。 田んぼの労働者というのが元々の意味です。 読み方の系列で行くと、「男」は「納」や「入」などと同系列のようです。すなわち、「男」は「入っていく者」の意味があり、入り婿として入り、田んぼを耕したということのようです。 古代中国は母系制度のようです。 これで「婿」の字と「男」「女」の関係が説明できました。 ですから、古代の中国では、「女」という漢字と「男」という漢字は、対になるようなものではなかった。 「男」は「田」と「力」からできた漢字です。 一方、「女」という字は、これ以上分解困難な基礎的な文字です。 「女」に対立する文字は、「士(サムライ)」です。 「女」という字は、象形文字の頃はもっとナヨッとした感じがしています。 一方「士」は、勃起した男根を表しているようです。 まあ、「男」という漢字には和語の「オトコ」という意味は薄かったと言えます。 でも、まだ「女」の入った漢字が多いわけを100%説明できたかというと、十分ではありません。 他にも何かあるのではないかと思って想像したのが、「男の偏見、女性蔑視」です。 漢字は男が作ったと思います。「女」が付いた字には、「嫉」、「妬」のように感じが悪い漢字が多いような気がします。 「女というものはどうしようもない、バカな生き物だ」という思想が流れているように思うのですが、どうでしょうか。 今の中国や日本で、今作ったとしたら、女性から叱られそうな漢字が多いように思います(^-^ ) 。
お礼
ご回答有難う御座います。 確かに、質問を書き込み中に「男尊女卑」の言葉が頭に浮かびました。 私は男性は女性を持て余しながらも、愛しい存在であったんだと思います。だから理解しようとここまで”女”の付く漢字が発達したんだと思います。(違うかな?) まぁ 今でも理解しあえてませんが。
- wolfhat
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>女郎は何なんだろう? 「郎」は元は「良+邑(街のこと)」で中国の地名でした 意味は上記の通り「良い街」です そして「良い街」に住む「良い男」ということで同じ漢字を使っていたのですが、「良い街」という意味は無くなっておりません(良い男を表すために作られた漢字ではないから) 「女郎」と言うと花町にいる女性を指す場合があり、その場合は「良い街に住んでいる女性」という意味から使われ出したと考えます また日本の『浮世草子』に「京女郎」という言葉がありますが、これは単に京都に住んでいる若い女性を指していますし、大名の奥向きの仕事をする女性も「女郎」と呼びますよね 昔は女性の人名+郎で呼ぶことがあり(お由さん+郎でお由郎など)、この場合は軽い尊敬の意味を表しています 私の下での回答の説明が悪く、質問者様に誤解を招いたようで申し訳ありませんでした
お礼
返礼が遅れました。ご回答有難う御座います。 いえいえ、何気なしに記入しただけなので、気になさる事はありません。 参考になりました。有難う御座います。
うろ覚えですが。 画数が少ないのと。 もともと漢字は男しか書いちゃいけない文字だったので、自然と 異性を示す字が多くなったからじゃなかったでしょうか?
お礼
ご回答有難う御座います。 政治的に使用されていたとの事の様ですね。
お礼
ご回答有難う御座います。 漢字の成り立ちと歴史まで詳しくご説明頂き有難う御座います。 王、士、夫の中に”男”が隠されていたなんて知りませんでした。(女郎は何なんだろう?) 確かに、好き 嫌い 安心 怒る は感情ですね。