- 締切済み
米を輸入するデメリット?
たった今TV番組見て疑問に思ったのですが何故普通に取引して米を輸入しないのでしょう? 消費される分だけ輸入するのが当たり前の貿易だと思うのですが? 価格が下がれば少なからず存在する餓死する人も救えませんか? 色々関係する事柄について教えてください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
- denden321
- ベストアンサー率27% (88/322)
実際のところ、自殺する米作農家は、いないと思ってます。 それと影響が大きいのは米作を専業でやっているような 農家ですね。小規模農家ではおいしいアルバイトという位置づけですから… 「日本に外米が輸入されないのは高い関税に問題がある。」 という意見に反対する気はありません。 ただ、それだけではないと思います。 >消費される分だけ輸入するのが当たり前の貿易だと思うのですが? ということですが、質問者さんは外米が普通に輸入されるように なったらどうしますか。外米食べますか? これが最大の問題と言っても過言ではないと思います。 最後の最後は味だと思います。今から15年ほど前、外米を食べたことがありますが、 味はそれほど落ちるわけではないですが、それでも日本米と比べると… というのがその時の気持ちでした。 外食産業は厳しい状況です。だから少しでもコストを削減したい。 でも、外米に変えて客足が遠のくのも怖い。 味にうるさい客はそれほどいないという意見は、 外食産業では通用しません。 最近、高級電子ジャーがそれなりに売れているそうです。 収入が増えなくても味にこだわりを持った人がいるので そういった人を納得させられるような米を生産したできれば 外米にもチャンスは充分にあると思いますが… それと付け加えると 1番の方が「吉野家の牛丼が280円になれば…」と仰ってますが 使っている肉の値段が10年位前で1キロ2000円程度だったらしいです。 まぁ、タイ米を使っても限界ぎりぎりというところでしょうかね。
- megira
- ベストアンサー率50% (160/319)
ミニマムアクセス輸入米には、MA一般輸入米とSBS輸入米の2種類があります。 SBS輸入は、輸入業者と国内買受業者がペアを組んで入札に参加する方式で、書類上は輸入業者から国が買い上げてから国内買受業者に売り渡す形を取りますが、買入価格と売渡価格の差額分を国に上納するだけで、実質的には業者間の直接取引きです。 この方式の輸入は年間10万トンに限られていますが、SBS輸入米は主食用にも販売できるので人気が高く、毎回、予定数量を大きく上回る申し込みがあります。 一方、MA一般輸入米の方は、主食用には販売できず、売り渡しの用途が加工原料用に限定されている上、加工用であっても、レトルト米飯などの加工米飯や清酒の原料用としては販売できないことになっています。 http://www.kokuji.maff.go.jp/kokujituti/k_show_tu.asp?fname=t0000698&page=1&ser_cate=02&div=t MA一般輸入米は、販売できる用途が非常に限られているため売れ残ることが多く、在庫がだぶつきがちになっています。 需要がないのに輸入しているというより、国内米作農家保護のため、需要が高い用途には輸入米が供給されないように、国が介入して妨害しているのですよ。
- denden321
- ベストアンサー率27% (88/322)
>価格が下がれば少なからず存在する餓死する人も救えませんか? 今の日本でどれだけ餓死する人がいるのかわからないが 米を輸入することにより、米作農家が生活が苦しくなり 自殺する人数が多少なりとも増える可能性を考えると どちらが良いのか良く分からん。 まぁ、基本的に自由貿易は反対ではないです。 米は食べるだけでなく日本酒の材料でもあるから そっちの方面でどれだけ外米の消費を増やせるかというところか。
お礼
本当に農家って苦しいのでしょうか?一部の「ネコの額」の兼業は厳しいのでしょうが。私は超有名銘柄の米しか食べませんが流通やJAの問題が指摘されている最中に本当の適正価格?と思います。
- jklmn
- ベストアンサー率26% (105/399)
なぜふつーに輸入しないかっていうと、日本の農家を守るため。 もちろん、所持自体が違法な薬物や、相手国にもよるけど輸出入には許可がいる兵器類とは違って、米は原則として自由に輸出入可能。 ところが、日本政府は778%(タイ米換算)という超高率関税をかけいて、輸入したとしても販売価格が高くなりすぎて商売にならない=輸入する意味がない=自主的に輸入しない、という構図になってる。米以外では、砂糖とかこんにゃく芋とかも数百%。ちなみに牛肉は38.5%。 たとえ関税がゼロになっても、外国産の米なんか安くても買うやつなんかおらへんやろ、と思っても、外食産業とか冷凍やら加工食品なんかの食品工業は飛びつく。吉野家の牛丼が280円になったら客殺到するやろうし。焼肉たむらも安い輸入肉使って低価格やから行列ができる。牛肉や豚肉をみても、高い国産を買う人は稀でアメリカやらオーストラリアやらタイやらメキシコやらブラジル産の方がよく売れる。国産牛使った弁当なんか百貨店でしか買えないし買うやつはいない。 そうなると、日本の米農家は大変。ただでさえ米の消費量が激減してんのに。今の主食用の米は、高い輸入米を買う人がいないから、国内自給率ほぼ100%やけど、どこまで下がるか・・・消費者は牛肉みたいに選択肢が増えるからいいかもしれんけどな。定食屋も助かる。 じゃあ、高率関税をかけてる米がなんで何十万トンも毎年輸入されてるののかっつうと、GATT(現WTO)のウルグアイ・ラウンドで決められたから。平たくいうと、お前んとこの(日本)の工業製品を買ってやってるんやから、オレのとこの農産物を買えよってこと。 GATTの目指すものは完全な自由貿易。つまり規制や関税をほとんどかけず、加盟国間で自由に輸出や輸入を行えるようにしようということ。でも、完全に自由化するのは各国の思惑が絡んで、現実的に不可能。そこでウルグアイ・ラウンドでは農産物に関してはひとつだけ合意がなされた。自国への輸入を規制したり、あるいは関税をかけたりしてもいいけど、その代わりにある一定量を輸入するというもの。 この輸入義務の課された最低限の米をミニマムアクセス米(MA米)っていう。MA米に限っては無関税で輸入されて政府が管理してるか、管理を委託してる。主食用としては市場に出回らない。減反させられて、ただでさえ大変な農家に影響を与えないように。 ウルグアイラウンドについてはここに易しく書いてある。 http://agrin.jp/hp/q_and_a/yunyu.htm ウルグアイラウンドが気に入らなかったら、やーめたって言って脱退してもいいけど(北朝鮮が核兵器不拡散条約から脱退したように)、アメリカとかは対抗手段として報復関税をかけかねない。自動車やらビデオカメラやテレビやら。そうなると国内の日本企業は業績悪化必至。失業者が大量に出かねない。そうなると、メタミドホスだ燃料高騰だなんていってられないくらい一大事やな。 でも日本がFTA(自由貿易協定:お互いの貿易で関税のかけっこなしよっていう約束)を結んでる国がある。それはシンガポール。シンガポールには農業がないから国内の農家は安泰。中国と結ぼうものなら国内の農業は完全にアウトやろね。
お礼
詳細ありがとうございました。 しかしこの先もこんな無策で農家が守られるのか、またそもそも守る必要があるのか疑問を感じます。
お礼
農政に巣食う木っ端役人の狩場の側面に憤りを感じます。