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公立の病院って赤字になったらいけないの?

最近増えた救急患者の 「たらい回し」 に疑問を感じたため、「医療」 のカテで質問をし、医療現場の現状が少し理解出来ました。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4506035.html 要は公立の病院の採算が悪化 → 医師などの人件費抑制 → それを不満に感じた医師の辞任 → 残った医師の激務 → 辞任する医師が続出 → 残った医師の激務 ・・・ こんな悪循環になっているようです。 私自身も入院した経験から言って、どこかの愚かな議員の発言にあるような 「医師のモラルの欠如」 などとは全く関係の無い事だと思います。 女医が出産で一旦医療の現場から離れると、もう元の職場には戻ろうとしないのは、やはり 「低い評価 + 激務」の2点セットに原因があるようです。 統計によると毎年7千5百名もの医師が毎年誕生しています。  これは単純計算で一都道府県当り、約150名の医師が誕生する事になります。 ところが、ほとんどの公立の総合病院では医師が不足している、救急患者を受け入れる余裕が無い、当直の医師が一人しかいない ・・・ こんな異常な事態になっているようです。 これらを総合的に考えると、そもそも自治体が経営する病院のあり方に問題があるように感じました。 というのは、例えば同じように地方自治体が運営するのに、警察や消防、それに学校がありますが、これらは採算、つまり 「儲かった、損した」 で、判断しませんよね? 警察を運営して儲かったとか、今年は火災が多くて消防で損した、あるいは今年は新入生が多くて○○学校で△△万円儲けた ・・・ こんな話は聞いた事が無いですよね? 無論、来年度の予算を増額・減額する事はあると思いますが、基本的に住民生活に直結した事業では黒字とか赤字とか、関係無く運営されているのが普通です (赤字だから警察や消防は来年から辞める、自分で防衛して下さいという自治体はありません)。 ところが、なぜ病院だけが採算だけで、「閉院」 も含めて運営そのもを判断されるのでしょうか? 病院の場合は保険料という収入があるにせよ、総合病院を構え、充分な医師や看護士を確保し、さらに高額な医療機器を整えるには、それだけでは賄えないのではと思います。 自治体にとって、警察や消防など安全に直結する事業と、命を守る病院経営という事業と、一体どこが違うのでしょうか? 警察署や消防署の建物と病院、警察官や消防士と医師、パトカーや消防車と医療機器 ・・・ どこが違うのでしょうか? 我々、一般住民にとって安全や命という極めて重要な役目を担っていると思うのですが、なぜ自治体の扱いが違うのでしょうか?

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  • taunamlz
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回答No.3

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/06/kekka-gaiyo.html 医師の数自体は増えてるみたいですね。 医師不足と言うのが何を持って医師不足としているのか? もし20年前が医師不足で無いとするのなら、消費(医者に掛かる人)が増えたからか、医師の数以外が原因ですね。 じゃあ、患者の数について。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/05/01-01.html 「施設の種類別にみた推計患者数の年次推移」の57年辺りと18年辺りを比較すると、患者の数は1.1倍位。 医師の数は1.7倍位 つまり、患者が増えすぎたわけではない。しかも外来は横ばい。 とすると、原因は何か? 思うに診療科の分類が増えたからではないでしょうか? 今までは多くの医師が救急をやっていたのに、現在は専門馬鹿が増えたおかげで難病は治るようになったが、救急が出来る人が減った。 と考えられないでしょうか? >これらを総合的に考えると、そもそも自治体が経営する病院のあり方に問題があるように感じました。 医者が足りないほど忙しいのに赤字になる原因は国にあると思います。 普通の企業ならウハウハな状況のはずです。赤字になるわけが無い。 原価(人件費込み)100円の物を99円で売ったら商売になりませんから赤字になります。 普通はそんな事をする馬鹿は居ませんが、医療報酬は国に決められています。 しかも診察を拒否する事は出来ないのですから、人がくれば来るほど赤字になるという話だと思います。 やるべき事は税金の注入ではなく、医療報酬の引き上げでしょう。 病院にはどうにも出来ないと思います。

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質問者

お礼

有難うございました。 なるほど、患者の数自体もそんなに増えているわけではないのですね。 また医師の方ですが、企業のサラリーマンや公務員のように、基本的に「定年」は無いと思います。 無論、大病院では内部の規則などで定年制が採られているかも知れませんが、それでも「医師免許」は一生保持できるはずです。 つまり、80歳になっても医療の現場に立つ医師もいるはずです。 という事は、理論上は、年々、医師が溢れかえって働き口を探すのに苦労する環境になるはずですが、現実はその逆です。 診療科の分類が増えすぎた事が原因 ・・・ なるほど、それもあるかも知れませんね。 素人が大病院の案内板を見ると、「うん? これって一体何を診る科目なの?」 と感じる科目が多いです。 この特殊(?)な科目の医師って、能力があっても、現実にはご自分の専門以外の患者を診る事は無いのかなと思いますね。 これも医師不足の原因になっているのかも知れないですね。 でも医師不足の原因をトコトンまで突き詰めると、最終的には、やっぱり「お金」の問題になるように思います。 非常に単純に説明すると、お金が足りないから医師が不足する、じゃあ予算を増やせば解決する? でも自治体側で「病院はお金を儲けるもの」という発想がある限り、どこかで大赤字になって病院を閉める事になる ・・・ でもそれだったら、住民にとって大事な警察や消防はどうなの?  こんな発想で質問してみました。

その他の回答 (4)

回答No.5

質問者への回答としてまず確認することは、警察、消防と病院を同一視していますが、決定的に違いがあります。消防、警察の公務員は採用時は全くの素人です。何十年の経験を重ねプロとなります。医療機関の職員は、採用された時点で国家試験を通ったプロです。医師、看護師、薬剤師、検査技師、レントゲン技師皆そうです。プロでないのは、経営者としてきている官僚の事務方です。人事異動で一、二年で事務長を務める役人に病院の経営が出来る訳がありません。自治体の医療機関の赤字はここから発生しています。  もう一つ、医者には医者の子供がなっていると言う現実をどう考えますか。富裕層でしか医者になれないなら、患者の気持ちに立つ医者ができると思いますか。厳しい勤務医をさらりとやめ、開業医になります。親の跡をついで。ここに税金を投入して誰でも優秀な人間は医者になれるという税金の跡押したシステムをつくることが必要でしょう。  日本の医療をどうするか、というこは難しいことですが、身内だけで裁いているような、レセプトの処理は根本的に改めなくてはならないと思います。  専門分野の人間を、役人が何故コントロールできるのか不思議です。  専門機関の病院の確保は行政の最重要項目と思います。

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質問者

お礼

有難うございました。 おっしゃるように警察官や消防士は入った時点ではズブの素人ですが、一定の訓練期間を経て、それぞれのプロになるはずです。 プロの警察官、プロの消防士、プロの海上保安官 ・・・ 数年たてば、医師と同じように、それぞれの分野で専門のプロになるはずです。 その意味では、住民から見れば同じように感じるのですが ・・・ 医師の実体は全く知らないのですが、やはり新しく医師になる人は、医師の子息が多いのでしょうか。 お金がかかるという事であれば、やはり国公立の大学の医学部の定員をウンと増やすしか無いでしょうね。私立の医大はン千万円もかかると聞きますから、ここはやはり国公立の大学で頑張ってもらうしかなさそうです。

回答No.4

なるほど。かんがえました。 あれじゃないですか。やってもやらないでも いい事業だから。 なにか、議員さんやら、市役所さんが 金を使いたいときには、金をへらされる 事も有る。 本来、医者は商売だから、もうかるように すれば、ほっとっても、やるでしょう。 ごく単純。 あと、医者さんは、偉い人だから、付き合いも いる。 ぼくは、テレビで医者が、病院で仮眠して ずーーっと働くのは、 、見ててあほかな、と思う。 必ず、だれかが悪いんですが、 これは、だれが悪いんか、判明しませんね。 ぼくは、救急隊員が、押し込まんのが 悪いと、推理してます。 >少なくとも公立病院の経営とは本来、 「儲け」の有無とは無縁の存在のように思います これは、良くない考えです。

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質問者

お礼

有難うございました。 やっぱり、病院は金儲けというか、商売の対象になるのでしょうか? 医療行政には全くの素人なのですが、日本中の公立病院で、補助金などのバックアップ無しで、自分だけで黒字経営になっている病院って、そもそも存在するのかなと感じています。 国の医療報酬の抑制が問題と指摘される方が多いのですが、なぜ医療だけは警察や消防、それとか学校の運営と切り離されて論議されているのでしょうね? 行政側でも事情があると思いますが、住民にすれば安全や健康の維持という意味では全く同じのはずです。

  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.2

自治体の事業は、予算をもとに1年間のやり繰りをしています。 警察や消防の場合は、よほど突飛な事件などがない限り、予算をつけた人件費・捜査費・設備でまかなえますし、なにより利用者の増減などによる収支の変化が一切ありません。 ところが病院の場合は、市県民税などの割り当てのほかは、原則的に一般利用者の医療保険を収入のよりどころにしています。健康で何年も医者に掛からない人もいるのですから、収支の大部分を税でまかなうのは問題があるからです。 ところが今現在、厚生労働省は何年もかけて医療費の削減を行ってきています。 具合的な例でいえば高齢者の診療報酬のマルメなどです。マルメとは1ヶ月あたりこの病気ならどんなに薬を出しても、報酬額は一定ですよとかどんだけ診察しても報酬は一定ですよ、という制度です。 元々は薬やMRIなどの過剰な利用を制限するための制度なのですが、最近は行き過ぎていて、どうやっても報酬が足りないのに、患者さんを見ると薬を出さざるを得ない(つまり病院の持ち出し)、という現実があります。その分を税金で補填すると批判がでますので、人件費などをぎりぎりに抑えたり、ベッドの稼働率を100%に近い数字で維持したりすることで、赤字にならないようにしています。 そうすると結局、医者を必要数以上雇えない→当直医が少ない、ベッドも満床だから、受け入れられないという事例が多発するのです。 これについては大都会での例外ではなく、ぎりぎりいっぱいの経営をしているようですし、地方だとこれに加えて、医者が地方に行きたがらないということもあるようです。 ですので地域に安心した病院が必要なら、税金から公立病院にお金を多く回せばよいのですが、そうすると病院に掛からない人の不満が増えてしまいます。 国単位でも消費税を1~3%程度上げて、病院を含む医療福祉目的にすればよいのでしょうが、やはり消費税引き上げに反対する人も多いでしょう。 どこで折り合いをつけるか難しい問題です。

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質問者

お礼

有難うございました。 高齢者医療に「マルメ」という制度があるのですか ・・・ 初めて知りました。 日本の医療行政が(投票権のある)高齢者にばかり目が向いているため、どこの大病院の待合室も「老人の溜まり場」になっていると指摘されてから、随分と年月が経ったように思います。 関節の痛みなど、昔は「年だから仕方無い」で済んでいたものが、いつの間にか「病気」と認識されるようになり、時間を持てあました高齢者が保険で病院通いするようになった事が原因だと言われています。 私の身内の年寄りも、実はちょっとした事でもすぐに掛り付けの医師の診察を受け、山ほどの湿布薬を貰ってきます。 でも、それで完治する事はありません。年だから仕方無いわけです。 このような保険料の無駄遣いが結局は医療費の増大につながり、その結果、公立病院に回る予算が削られて医師不足になり、本当に救急治療が必要な患者の権利を侵害している ・・・  この意味では、評判が極めて悪い「後期高齢者医療制度」が、段々と正しい政策のように感じてきます。 ただ、私たちの税金から公立病院から回すお金を増やす件ですが、私なら全くOKです。 というのは、やはり健康も住民みんなで支え合っていかなければいけませんし、例えば、「私は警察や消防のお世話になっていないから、そこに私の税金を回すのは反対」という意見が成立しないのも、同じ理由のように思います。

  • FEX2053
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回答No.1

公立病院は経済活動をしています。ですので、赤字、ということは 納入される薬などの代金が支払えない、ということでもあって問題 になります。 ただしこの「赤字」は、「自治体からの補助金」などを収入に含めた 場合の「赤字」のことですから、警察や消防でも同じことになります。 どちらの場合も「赤字」は問題になるのです。 問題は「自治体からの補助金」をどの程度つぎ込むか、であって、 同じ問題は自治体自体にも発生します。警察や消防も所管自治体が 赤字の場合、全てがまかなえなくなって放置されてしまうのは、 アメリカなどでしばしば発生することで、実に悲惨な状況になります。 病院の場合、健康保険などの絡みもあって補助金をどの程度つぎ込むか は結構政治的な判断になります。補助金ヌキの赤字がいけない、という 問題じゃなく、補助金をつぎ込んでも人材が足りない、という問題が 病院問題の第一なんですよ。

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質問者

お礼

有難うございました。 たしかに補助金を入れても大赤字になれば問題が出るでしょうね。 で、「そんなに大赤字なら、いっその事、病院を閉めるか、医師に人気の無い産科や婦人科はやめてしまえ」という事になった病院が多くなったのでしょうね。 ただ、ここで疑問に感じるのが、たしかに黒字の自治体など極めて少なく、日本の地方自治体のほとんど全てが赤字になっていると思います。  自治体全体としてはたしかに赤字なのですが、警察や消防を黒字・赤字で判断出来ないのではないでしょうか。 つまり警察や消防は自治体から与えられた予算の中でやりくりするわけで、その結果は黒字にも赤字にもならないように思うわけです。 無論、大阪府で話題になったように、自治体本体が大変な状態になっている事で、警察や消防に回す予算を減額する事はありますが、警察や消防を「単体」で考えた場合、黒字・赤字という概念は本来は存在しないように思うわけです。 無論、一部には「病院経営は儲かる」として多くの総合病院を構える医療法人もあると思いますが、少なくとも公立病院の経営とは本来、「儲け」の有無とは無縁の存在のように思います。 でも、実際には、やっぱり赤字が問題視されるんですよね ・・・

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