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「まんがで読破」シリーズについて
読んだ事が無い本を大雑把に理解しようと、何冊か買って読みました。 まんがで読めるのは便利だと思いましたが、 読んだ事のある作品も念のためにチェックした時に違和感を覚えました。 『堕落論・白痴』を読んで思ったのは、大筋では原作と同じなのですが、書いた人の感想や脚色された話が練り込められている気がしました。 『ツァラトゥストラはかく語りき』に至っては、「何?こんなのだったっけ?」という感じで、原作の面影が全く無いように思えました。 両方とも、漫画を描いた人の解釈を押しつけられているようで不快でした。 『人間失格』『蟹工船』『学問のすすめ』他、数冊読みました。 原作を読んでいないのでなんとも言えませんが、 これらも原作に忠実ではなく、脚色されているのでしょうか?
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私はまんがで読破版の蟹工船と、東銀座出版社(http://www.higasiginza.co.jp/)のマンガ蟹工船の両方を読んだのですが、まんがで読破版の方は森本という主人公的なキャラが新たに設定されていたり、浅川監督がいかにも悪人面したヤ○ザかチ○ピラのようなキャラデザになっていたりと、原作を漫画化にするに当たって読みやすくするようアレンジした印象を受けますね。 私も蟹工船の原作は未読なので何とも言えませんが、もし原作に忠実に漫画で読みたいのであれば、マンガ蟹工船の方がおすすめでしょうね。 (なお、マンガ蟹工船の漫画は、講談社+α文庫の『劇画「蟹工船」小林多喜二の世界』(http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2812312&x=B)でも読むことができます。ちなみに東銀座出版社と講談社の漫画に出る浅川監督は、いずれも普通の中年のおじさんのようなキャラデザなのでご心配なくw。)
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- DESTROY11
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小説などは原作に忠実に書くとクドく長くなってしまうのが大半です。 そのため、ある程度改変するのは一般的ですね。 また、原作どおりに描くと人物がむさ苦しいのばかりなので、一部人物を美化したりもよくあることです。 結局「マンガで読む~」のたぐいは、大まかな雰囲気をつかむくらいに考えておいたほうがいいとおもいます。 ワタシが気に入っているのは、「あさきゆめみし」(大和和紀)、「ダンテ神曲」(永井豪)、 「バジリスク」(せがわまさき)あたりでしょうか。 逆に「家畜人ヤプー」(江川達也)などは最悪と思います。
お礼
>小説などは原作に忠実に書くとクドく長くなってしまうのが大半です。 >そのため、ある程度改変するのは一般的ですね。 >また、原作どおりに描くと人物がむさ苦しいのばかりなので、一部人物を美化したりもよくあることです。 それはある程度そうなんですけど、、、 漫画や小説などから映画やドラマにする場合は尺の問題があるので、 全く違うものに脚色される場合が多く、それはそのようなものだと周知の事ですが、 小説や映画から漫画にする場合は、それらと比べ物にならないぐらい原作に忠実である事が多いです。 特に無名漫画家が作画する場合、キッチリ原作に忠実である事が多いです。 例えば手元にある「映画原作スター・ウォーズ エピソード1ファントムメス」という漫画などは先に映画を見て買いましたが、驚くほど忠実です。 これを見れば映画を見なくてもストーリーは完全に把握できますし、映画館で取りこぼした話もこれで拾えます。 有名漫画家が小説などを原作にする場合はまた別の話です。 自分の名前の範疇で責任を取れるからです。 それに例え有名漫画家が原作を用いても、 自分で少しイジリたい場合はタイトルを変えたりする場合もあります。 「一夢庵風流記」→「花の慶次」 「宮本武蔵」→「バガボンド」 この多少イジっている「バガボンド」でさえ、「まんがで読破」に比べればはるかに原作に忠実です。 また、江川達也ほどの名前がある漫画家なら、原作を多少無茶苦茶にしても「江川達也が勝手に変えている」という事が周知となり、「江川達也の家畜人ヤプー」という別作品としても成立します。 しかし、名前の出ないような漫画家が原作をイジるなど僭越にも程があります。 それにタイトルが「まんがで読破」ですから、あまりに脚色して原作を壊すと読破した事にならないから、完全に看板に偽りアリですよ。 すみません、熱くなってしまいました。 ともかく「まんがで読破」では原作を読破できないという事はわかりました。 回答有難うございます。
お礼
回答有難うございます。 「蟹工船」にそれほど興味がある訳ではないので、「まんがで読破」特有の脚色があるのだという事が分ったらそれでいいです。 興味が沸けば原作を読みたいと思います。 というか興味のあるものは最初から原作(か原作の翻訳)を読むのですが、 「わざわざ読むほどの興味はないけど、有名なので押さえておきたい」というレベルのものを読むには便利かと思いました。 でも、結構強引で偏った脚色があるようですので、使えないという事が理解できました。