- ベストアンサー
具体的なことは思い出せないけども、抽象的なことなら思い出せることを何と言いますか?
例えば、記銘対象が「リンゴ」であったとします。 後に記銘対象を想起しなければならないときに、「果物」であったことは思い出せたけど、「リンゴ」であったことまで思い出せない、と言うような状況は度々遭遇すると思います。 このように、記銘対象自体を想起するよりもそれが属するカテゴリを 想起する方が容易であると言う心理実験結果や説をご存じないでしょうか。 色々と認知心理学系の本は調べてみたのですが、それに相当する内容が見つからなかったため質問させていただきました。 近いのは舌端現象はかなとも思ったのですが、その場合は別に抽象的な事柄を思い出せているわけではないし・・・、と困っています。 目的は、記銘対象そのものよりもそれが属するカテゴリの方が想起が容易と言うことを客観的に説明する材料が欲しいだけですので、そのものでなくとも類することでも大丈夫です。 ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教授宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 いろいろと認知心理学の本をお調べになったんですね。 でしたら,すでにご覧になったかもしれませんが,「意味ネットワーク」とその関連モデルが該当するかと思います。 (とくに,Collins,A.M. & Loftus,E.F.(1975)の「活性化拡散モデル」) ご質問された現象を一言で表現するならば,「典型性効果(typicality effect)」でしょうか。 よろしかったらご参考までに。
その他の回答 (2)
kaitara1ですがその後自分なりに考えたことを書いてみます。言語置換というのは素人のでまかせの造語ですが、よくよく考えてみると言語の前に記憶内容のイメージのようなものがあって、テーブルの上にあったリンゴの記憶像が薄れてくるとミカンだったかもしれないが少なくとも果物だったというような段階になり、果物という単語が選ばれるのではないかと思いました。そのうちテーブルの上に乗っていたものがあったが、それが果物かどうかも忘れてしまえば、ものという単語で表そうとするのではないでしょうか。これらの過程では言語が置換されているのではなく記憶のイメージが変化するので、それに対応する単語が変わってくるのではないかと考えてみたのですが・・・。単語が置換されると考えるのは表面的なことことなのかもしれないと思いました。しかしいずれにしてもあくまで素人の思いつきにすぎません。
お礼
単語にしろイメージにしろ、脳内で捉えている何かが薄らいで行くのでしょうかね? 経験で分かっていても、それを証明した文献が見つからないと言うのは、なんだか矛盾したものを感じてしまうのは私だけでしょうか…。 何度も有り難うございました。 助かります。
心理学のことは何も知らない素人ですが、言葉の効用という話を聞いたことがあります。長期の記憶においては言葉の対象を覚えているのではなく対象に対応する言葉を覚えているという意味だったと思います。おそらくこのことに関連していることだと思いますが、おっしゃっている具体的抽象的というのは使い方が少し違うように思います。記憶が薄れるにつれて具体的なものが抽象的なものに変わるわけではないと思います。りんご(であったこと)が思い出せないのでやむを得ず果物という言葉で代用しているのではないでしょうか。言葉によらないでリンゴであったことを記憶できる時間はすごく短いと思います。言い換えるとすでに直後から言葉による置き換えが始まっているように思います。リンゴから果物への変化も置換ですが記憶が変化していくのも(脳内)の言葉の置換の様に思います。脳内言語置換現象などはダメでしょうか。
お礼
有り難うございます。 kaitara1さんの仰るとおり、記憶が具体的なものから抽象的なものに変わるわけではなく、具体的なことまでは思い出せなくなる、と言う状況が知りたく質問しました。 言葉の置き換えの現象は知っていたのですが、言葉の効用と言う単語は初めて聞いたので、調べさせてもらいたいと思います。 ところで、脳内言語置換現象はググっても見つからなかったのですが、今回の話に名前を付けるならこんな感じではどう?って言うことでしょうか?
お礼
有り難うございます。 意味ネットワークも調べたことがあるのですが、ネットワークは属性間のネットワークであり、概念の階層構造が含まれるわけではないので、当てはめられるのかどうか悩んでいた部分でもありました。 (意味)階層ネットワークでは、より詳細なノード(魚よりも鯛)の想起につれてその時間は増加するので私の言いたいことに当てはまるかな、と思っています。 ただ、階層ネットワークはあまり支持されておらず、より適切な構造として、意味ネットワークが提唱されていたと記憶してますので、どの説を根拠にすれば質問させてもらった状況を証明できるのかが依然として悩んでおります。 典型性効果は存じてなかったので詳細に調べさせてもらおうと思います。 「1ヶ月前に路地裏で見た生き物は?(答えは三毛猫)」に対して「どんな種だったか覚えてないがネコであった」と言う場合、三毛猫よりそれが属するネコと言うカテゴリの方が典型的である、と考えても不自然はないでしょうか?