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商社冬の時代から
70~80年代は商社冬の時代と言われ、数々の不祥事がおきましたが、どのようにしてその時期を乗り越え立ち直ったのでしょうか?
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商社は勿論、貿易を仲介して儲けを出す会社のことですが 商社は危機に直面するたびにその形態を変えてきたのです。 結局、危機のたびに同業者内で再編が行われ、強いものが弱いものの商権を ぶんどって凌いでいたという方が適切かもしれません。 1970年代の危機では日本の企業が海外貿易のノウハウを蓄え 商社を通さないで決済することが多くなりました。 つまり第二次世界大戦前のように単純に物を右から左に動かして 中間マージンを搾取する時代の終焉だったのです。 この脱却はそれほど難しい問題でもありません。 多少の付加価値を付ければいいのです。例えば現地駐在員を増やして 日本企業と現地企業との交渉役を担当するなどです。 特にこの時代はインターネットなどまだ無縁の時代ですから情報は非常に高価値でした。 次に来たのが1980年代の円高ドル安で、貿易は利益を出すのが大変でした。 世の中はバブル期に入っていくのですから世間と逆行しています。 部門の統廃合と人員整理、更には新しい形態として金融の足腰を強化します。 このときの改革が現在の日本円の強さとリンクしていることは挙げられます。 日本の商社マンは非常に良くやっていると思います。 例えば油田の開発でもレアメタルの採掘でもどこにも顔を出します。 ロシアなんかは無理難題をふっかけても何回もチャレンジしてくる彼らを神風とよんでいます。 勿論、バックには日本の技術力があることも大きいです。 例えば中央アジアのウラン鉱山では複数の国が応札しましたが、 結局ウラン精製の技術を持っているとの理由で日本が落札しました。
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ありがとうございます。参考になりました。