- ベストアンサー
酸と塩基のイオン
高校化学からの質問です。 参考書に“強塩基から電離して生成した陽イオンはOH-と結びつきにくい”とありましたが、これはNaやCaやKのイオン化傾向が大きいから、と解釈してもよいでしょうか?また、“強酸から電離して生成した陰イオンはH+と結びつきにくい”とありましたが、これはどういった理由で結びつきにくいのでしょうか? もうひとつお願いします。電気分解で陽極に銅を使用した場合、陽極板自身がイオンになって溶け出すということですが、イオン化傾向で考えるとH>Cuなので、銅は溶けずに水素が発生するのではないでしょうか? よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
高校の化学教諭です。 参考書に書かれている、「結びつきにくい」という記述は、「電離度が大きい」ということを感覚的に表現しているのだと思います。強酸と弱酸、強塩基と弱塩基の違いを「結びつき易さ」という言葉で表現しようとしているのだと思われます。強酸強塩基は、物質の中にH+やOH-を持っているけれど「水中ではそれらを放出し易い」=「結びつきにくい」=「電離度が大きい」、弱酸弱塩基は「水中ではそれらを放出しにくい」=「結びつき易い」=「電離度が小さい」。その結果、放出し易い強酸強塩基は、弱酸弱塩基よりも、「同じ濃度でも酸性、塩基性が強い」ということが起こるのです。 銅の陽極での反応は、「電気分解という操作が、普通で起きないことを外から電気エネルギー与えることにより、無理矢理やること」と考えると理解できると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 お礼がおくれてすみませんでした。 分かりやすい解説ありがとうございます。大変参考になりました。