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地方公共団体によって異なるものの例
中3の女子です 今学校で地方公共団体とかについて学んでいます。 そこで、地方公共団体によって異なるものなどを教えていただきたいです。(ゴミの出し方・・分別とかもそうですよね?) よろしくお願いします
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- negitoro07
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どういう趣旨あるいは目的で質問されているんでしょうか? ゴミの出し方が何か意味があるんでしょうか? 中学生には難しいかも知れませんが、政治学や行政学の基本的な概念を踏まえなければ、本質的なことは分かりません。 まず、日本は単一制国家でしょうか?それとも連邦制国家でしょうか? 私は中間だと思います。日本は連邦制国家ではありませんが、地方自治体による自治がおこなわれています。 単一制国家の中には、地方の首長も中央が任命していることがあります。戦前の日本もそうでした。 しかし、現在は地方首長の選挙が行われています。 問題は、自治がどの程度許され、あるいは地方自治体がどの程度中央政府が決定した制度に拘束されているのか、考える必要があります。 こうした問題を考える上で、いくつかの要素があります。 まず、法律です。地方自治体の議会は、条例を制定できますよね。 有名な事例では、東京都が情勢により、独自に銀行に課税をしようとしました。しかし、銀行の他に、他県や国とも対立しました。結局、銀行が起こした裁判で都が負けてしまい、条例は廃止となりました。 しかし、この事例は、地方自治体がその気になれば、連邦制にも劣らない独自の制度を導入できる可能性を示しました。 もう一つは、財政の問題、つまり地方交付金です。 東京都は、地方交付金に依存しない数少ない自治体です。 そのため、国と対立することもいといませんでした。 しかし、地方交付金に依存する自治体では、こうはいきません。 もう一つは、行政制度の問題です。 戦前の制度の名残ですが、本来は国の業務ですが、地方自治体に委託しているものが多くあります。教育や生活保護、年金事務などがそうです。 ただし、地方自治体の業務の少なくない部分が、国からの委託であり、従来は地方議会の監督の範囲から外れていました。これでは、自治を損なうとして、近年、国から地方への委託について範囲を縮小し、地方自治の拡大を図る改革がおこなわれました。 詳細は、以下を見て下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E9%96%A2%E5%A7%94%E4%BB%BB%E4%BA%8B%E5%8B%99 ここまで話を進めると、では現在の憲法下の地方自治は、運用によって連邦制になりうるんじゃないかとも思われるかもしれません。ただし、憲法学や国家学に従えば、やはり我が国は連邦制ではありません。 連邦制とは、国と構成邦の間で主権の分散が行われていなければなりません。つまり、連邦制の典型はアメリカです。アメリカの州は、州の憲法があります。連邦(中央)とは、権限が明確に分類されています。連邦とは、州が持っていた主権を連邦に委託した範囲内の権限しかありません。連邦は外交や安全保障、州をまたがる事務しか扱えないというのが原則です。 一方、日本の地方自治体は、国の憲法にも規定がありません。国が地方自治体の存廃に関与することも可能であり、当然、その権限についても基本的な制度は国の立法によって定められています。これでは主権が分散されているとは言えません。 なお、ここでいう主権の分散とは、あくまで国内の統治権つまり内政主権に限られます。国際法上、国家の条件としては、中央政府に外交権限があることが求められます。仮に、中央政府(国、連邦)が外交権限を掌握できず、地方が勝手に外交を行えば、旧ソ連やユーゴスラビアのように、国が崩壊したことと見なされます。また、崩壊まで入らず、緩やかな国家結合に移行した場合は、国家連合と呼ばれ、やはり連邦とは区別されます。