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世界 一か月1400兆円が消えた としても富み自体は消尽されてない?
世界 一か月1400兆円が消える という朝日新聞の見出しが、10月11日にありましたが、「株式市場の時価総額がそれだけ吹き飛んだ」という意味らしいです。これは、世界の富が1400兆消尽された、という意味ではないですよね。価値を株の値段の形でつけられる側である富そのものの全体はほとんど不変だが、値段が低くなったというだけのことでしょうね。
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今回の世界不況は信用破綻が一番の原因と言われています。 ご質問の意味は世界の富の損失が実際に発生したのかということですね。そのことについては残念ながら#1番の方や#2番の方が見解を述べられた通りだと思います。つまり富は吹き飛んだのです。 しかし信用破綻だけで1400兆円(日本の年間GDPの約3倍)ものお金があっという間にほんとに吹き飛ぶのかという疑問をお持ちではないかと思いコメントさせていただきます。 富とは”特定の経済主体に属する集積した財貨で、貨幣価値を以って表示されるもの”とされています。つまり貨幣価値が基本になっているのです。71年金本位制度が崩壊し大量の紙幣が各国で信用貨幣として発行されるようになりました。不換貨幣とは、そもそもそれぞれの国の国家法のもとで保証された銀行券であり、それ自体に事実上の価値を持ちませんが、ドルを基軸通貨として世界経済の規模拡大とともに紙幣がその取引通貨として役割を発揮してきました。貨幣供給量と経済規模のバランスがとれているとき貨幣は便利でその機能を健全に発揮しているということができます。 問題は実体貨幣とは別に仮想貨幣が大量に発行されていることにあります。金融派生商品いわゆるデリバティブとその手法であるビバレッジが仮想貨幣を膨らませ、いかにも経済規模が大きくなったように世間を勘違いさせているのです。もっとも経済がバランスを取りながら順調に発展しているときには実体経済に対して問題を起こすことはありません。仮想の規模に時間遅れで実態経済が追いついてくるからです。しかし今回のようなサブプライムローンの破たんや実態経済の最も基本であるエネルギー単価が異常な上昇をしたため経済のバランスが崩れ仮想経済規模(バブル経済)と実態経済規模との差が一挙に前面に現れ経済の不安定原因を作り上げたわけです。 少し解りにくいかも知れませんが今回の金融危機は急激に拡大する経済規模が不安定なバブル経済に過剰なストレスを与え泡表面が破壊され矛盾が噴き出した結果であるという言い方もできるかと思います。 ご質問に戻りますが全世界の経済価値が一挙になくなるわけではありません。しかし株の取引や為替レート差を利用して儲けたと思っている額の一部(これも富)が消滅したわけです。経済は各法人間で複雑に関係しているため、投資や利殖に関係ない人や企業の経済活動にまでその影響は及びます。 つまりお金だけで経済の急拡大・急発展が可能だと思っている人たちによってもたらせされた経済危機に世界中が翻弄されることになってしまったわけです。”膨らんだお金が萎んだだけだから夢が破れたぐらいだ”というわけにはいかないのはバブル崩壊を何回も経験した私たちもよく理解するところです。
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- HANANOKEIJ
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http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/dic/great_depression.html 「恐慌」「世界恐慌」で検索してみてください。 中学校の社会科の公民(政治経済)で勉強したと思います。景気の循環とか、景気の変動というところです。 1929年のニューヨーク(アメリカ合衆国)発の世界大恐慌も10月でした。秋の収穫の時期と恐慌は関係があるのでしょうか? 79年ぶりにもどってきた、彗星ではありませんが、なにか周期があるのでしょうか?生産と、流通と、消費と、富の分配の方法が、もう古くて役に立たなくなったということでしょうか?
- doi3desu
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いえ、実際に消尽しています。たとえば、株式投資を行っている人が買いに走って損失確定したり、為替売買で損切りを行っていますから実際のお金が消尽しています。実際にお金を失った人や団体、会社、国家などがたくさんあります。アイスランドは国家破綻寸前まで行き、ロシアに救ってもらうことになりました。 富が実際に失われています。マネーゲームでの損失穴埋めを、多くの人間が行っているのです。 かつてブラックマンデーが起きたとき、金融街では、「上を見て歩け」と言われていたそうです。理由は飛び降り自殺です。いつ上から人が飛び込み自殺するか分からないため、そう言われたのです。実際にそれだけの損失を出している人間はたくさんいるでしょう。今回の日本株下落で、数日で3千万円以上の損失を抱えた人がいるそうです。投資行為というものはそういうものです。現実のお金が失われています。そして、それはやがて、投資をしていない一般人をも襲うことになるのです。これが金融恐慌というものの恐ろしさです。言うなれば、マッチ一本の火遊びで、その家の周囲が類焼し、やがて広範囲が全焼の被害にあうようなものです。 株式が下落すると企業の資金調達が難しくなり、銀行も貸し渋ります。そうすると倒産する会社がたくさん出てきます。リストラが起きます。現実の富、お金が失われているのです。実体経済と離れたところで行われていた部分があるにせよ、お金はお金です。
- 中京区 桑原町(@l4330)
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昨日まで100万円の金塊が値崩れで80万円になった時..... 富は普遍と言うのですか? 私は富が減ったと思います。 金も株も物質としての価値は同じです。 お金も単なる印刷物だし......
お礼
ありがとうございます 富を獲得利潤中心にではなく、閉じた自足経済下で生きる主体にとっての使用価値を基準にして考えると、開かれた、利潤中心投機的市場経済下の富の損失は深刻でない、という視点も持っておくべきだというのが実感です。