- ベストアンサー
「自衛」の反対語??
私は、自衛か侵略か?という議論はナンセンスだと考えています。 なぜなら、自衛の為でない侵略など有り得ないと思うからです。 だからと言って、侵略戦争が良いなどとは決して申しておりません。 しかし、自衛の対義語はまるで侵略であるかのように 議論されているのですが、私は、自衛の反対は侵略だと思えない のです。なぜなら、今申しましたとおり、すべての戦争は、 (1)自衛の為の侵略戦争(制裁戦争も含む) (2)自衛の為の自衛戦争 以外にはないと思うからです。国家は、自国の利益(自衛)の 為にしかならないと考えた場合のみ戦争をすると思うからです。 他国の資源を確保しようと植民地として侵略・支配するのも 全て自分の為、自衛の為だからです。 そこで、ようやくこの疑問に辿り着きます。 ご質問です・・・「自衛」の本当の反対語は何でしょうか? いろいろ検索してもなかなか分かりません。 私は、「自衛」とは自分で守るという意味だと思うのです。 だから、反対語は 人に自分を守ってもらうこと か、 あるいは、自分を犠牲にして他人を守ることだと思うのですが・・・ 今ひとつピンと来なくて、良く分かりません。 国語の先生いらっしゃいましたら、どうかお教え下さい。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
大学で政治学を専攻しています。 そもそも、質問者様の自衛の定義が間違っています。 >他国の資源を確保しようと植民地として侵略・支配するのも >全て自分の為、自衛の為だからです。 とんでもない議論です。「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」というジャイアンの論理とまったく一緒です。 植民地というのは、その土地の資源を収奪して自国の利益の為に使う事です。(もっともこれだけではありません。自国の産業を保護する為に、自国の製品を植民地に輸出して無理やり買わせる、というタイプの植民地も歴史上数多くありました。)それはあくまで自国の我儘を通しているだけであって、それを自衛だなんて傲慢もいい加減にしろ、と。 自衛というのは、「自国の利益が侵害された場合に、それを守る為に応戦する事」であって、「自国の利益を伸張させるために他国の利益を侵害する事」では絶対にありません。 確かに、「全ての戦争は自衛戦争だ」という考え方は、質問者様以外にも仰っている方は数多くいます。しかしその殆どは、戦争当事国のプロパガンダに端を発するもの、もしくはリアリストがパワーバランスを考える際のモデルとして使うもので、まともな政治学者で大真面目にそんな事を言っている人はいませんよ。 国家の安全保障論に興味がおありなら、ジョセフ・S・ナイ・ジュニア著「国際紛争 理論と歴史」(有斐閣)という本を読むことをお勧めします。もともとはハーバード大学の国際関係論の講義で使われていたテキストなのですが、日本でも多くの大学で、安全保障論の基本的なテキストとして使われています。文章も平易で、高校程度の世界史の知識があれば十分読めますし、何より説明が具体例に富んでいて非常に面白いです。
その他の回答 (4)
- amelielico
- ベストアンサー率37% (135/364)
「不戦」
お礼
どうも有り難うございました。
- KITAIKKI
- ベストアンサー率55% (462/838)
あまり論理的な回答は出来そうにもありませんが、私なりの参考意見を…。 私も個人的には「自衛」の対義語が「侵略」とは考えにくいかと思います。「自衛」とはやはり広義であれ狭義であれ、またどのような手段であっても「専ら自らのみを守る」という意味で捉えています。しかし幾ら考えても「自衛」の反対語が思い浮かびません。あなたが言われるように、対義語になるべき言葉が「人に守ってもらう」や「自分を偽性にして他人を守る」と言うのなら、それこそ反対語は「在日米軍」でもいいかとも思うのですが(冗談です(^_^;)) そこでふと思ったのが、これまでのいくつかの大きな戦争中、世界各国の都市で行われたある宣言です。これは侵攻してくる敵の攻撃から市民の生命財産、あるいは都市そのもの守ることから出されたもので(効力は?でしたが)、これを宣言すれば自衛行為は放棄したとみなされ、敵は無抵抗の都市に入れました。それは「無防備都市宣言」と言われていました。 ということでちょっと強引ではありますが、「無防備」はどうでしょうか?
お礼
どうも有り難うございます。無防備ですか? 考えつかなかったです。けどとても有り難いです。 私の思考回路に少しでも合わせていただけて・・・ 感謝です!! 少し考えてみます。無防備という言葉を・・・ どうもです。
- kantansi
- ベストアンサー率26% (658/2438)
確かに太平洋戦争は日本の自衛のための侵略戦争だったという人もいますね。 ところでご質問について、結論から言うと「自衛」には反対語は有りません。 まさに質問者さんが分からないといわれる通り、反対概念が明確にならない言葉には当然ながら反対語はないのです。 特に「自」+「動詞」の場合、反対概念が「自」を「他」とするのか、それとも「動詞」の部分を反対にするのか、明確にならないからです。 「自慢」も、その反対概念が「自分が自分自身でなく他人のことを誇る」のか、それとも「自分が自分自身を誇るのではなく卑下する」のか または、「自分自身でなく、他人が自分のことを誇りにしてくれる」のか、その概念が明確にならないため、反対語は有りません。 一方反対概念が明確であっても反対語がない言葉もあります。 例えば、「女医」に対して「男医」はありません。 要するに、全ての言葉に必ず反対語があるわけではないのです。 また、逆に一つの言葉に複数の反対語が存在する場合もあります。 明確な反対概念があるものの一つに定まらない場合です。「あたたかい」の反対語は、空気の場合は「すずしい」であり、水の場合は「ぬるい」であり、人の心の場合は「つめたい」です
お礼
なるほど。大変的を射たご回答を頂けて感謝です。 先生らしいご回答でとても嬉しいです。 もしかして国語の先生でいらっしゃいますか?? どうも有り難うございました。 そうなんです。マッカーサーは、1951年にアメリカの議会で 安全保障上、日本の開戦はやむを得なかったなどと言っているのです。 それを引き合いに出して日本の戦争は自衛戦争だったなんて 訳の分らないことを言う著名人もいるのです。 だから、自衛とは何か?ということで悩んでいたのですが・・・ とても参考になりました。
- ma3zu
- ベストアンサー率27% (285/1036)
自衛とは『自らの力で自らを守ること』であって 自衛のための侵略とはありえないと思います。 スポーツでは攻撃は最大の防御とも言われるでしょうが 国土の侵略は自国の利を増やす行為で 守る(自衛)には当たらないと思います。 利を守るか増やすかの違いが 自衛と侵略を対義語として用いているのではないかと思います。
補足
早々にどうも有り難うございました。 誤解を与えるような言い方をして済みませんでした。 やはり、自衛という言葉はそういうふうにしか使えないんですね。 私が言いたかったのは、どんないかなる戦争も、 「自国の利益の為」ではないか?つまり、それは 侵略された相手国にとってはあまりにも独善的な自己中心的な 戦争ではないか?ということを言いたかったんです。 そして、それはいつも、自衛の名の下に行われるので、 自衛=自己中心という関連づけをしてしまったわけですが、 やはり、それは少し無理がありましたね。 どうも有り難うございました。 良く分りました。 「自衛」を止めて、やはり、「自己中心」という言葉に代えます。 ということは、侵略戦争は、全て自己中心的なのか?という ことになりますが、そうなると制裁戦争なんかは どうなるのでしょうかね?どうも感謝でした・・・
補足
>植民地というのは、その土地の資源を収奪して自国の利益の為に使う >事です。(もっともこれだけではありません。自国の産業を保護する >為に、自国の製品を植民地に輸出して無理やり買わせる、というタイ >プの植民地も歴史上数多くありました。)それはあくまで自国の我儘 >を通しているだけであって、それを自衛だなんて傲慢もいい加減にし >ろ、と。 どうも済みません。誤解を生じさせてしまったみたいですね。 失礼いたしました。NO1さんのところでも書きましたが、 自衛というのを自己中心的と言う意味で使えないだろうか?と 小生思った次第であります。m(__;)m やはり、自衛という言葉は自己中心的という意味合いでは 使用できないんですね! 私が考える自衛戦争は、唯一、他国が先制的に自国を攻撃してきて それに対して自国の領土内においてのみ応戦する武力行使だと 解釈しています。がそれで良いのでしょうか? そうなると、アメリカが原爆を落としたことも、侵略戦争になるのです。 しかも、ハーグ陸戦法規違反ではないでしょうか?しかし、戦勝国に 対して制裁を加えることのできる強制的な機構は何らありません。 その意味では、国際法は法でないと・・・・ ならば、自衛とはなんぞや??? アメリカも最初は、先制的に日本の攻撃を受けて自国の主権を 犯されたのですから、自衛戦争であったはずです。 しかし、原爆を投下したことは間違いなく交戦法規違反です。 それでも、アメリカの戦争は、「自衛戦争」だと言い切れるのでしょうか? その辺が、分らなくて、「自衛」とは何か考え悩んでおります。 カテゴリーが違うようなので、この辺で失礼いたしますが・・・ どうも大変ご丁寧なご回答有り難うございました。