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大航海時代のスペイン人は自国の実力に絶対の自信を持っていたか?

大航海時代のスペイン王フェリペ二世はレパント海戦の勝利から無敵艦隊の実力に絶対の自信を持っていたといいますが、それと同じように当時のスペイン国民も自国の実力に絶対の自信を持っていたといえるでしょうか? 個人的に愛読しているシリーズ小説がフィクションながらもこの時代の史実に沿った内容のもので、その小説に出てくるスペイン人の登場人物の言動を見ると当時のスペイン国民は自国の実力に相当の自信を持っていて「スペインが負けるわけがない」とさえ思っていたと取れるのですが… 実際のところ、当時の人々の考えはどういった感じだったのでしょうか? アルマダ海戦でイングランドに敗北する以前という前提でお答え頂ければ幸いです。

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  • caesar-x2
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回答No.1

スペインという国は、分断国家といわれていて、 地域色・郷土色が豊かで、国家意識が希薄です。 現在でもそうなんですから、当時はなにをか言わんです。 スペインの領内に住むひとにスペイン人意識がなく、 彼らはアンダルシア人だったり、ガリシア人だったり、 カタルーニャ人、バレンシア人等々なわけす。 少なからず、スペイン王を外国人(実際そうだけど)と 思っている人々ですから。 海洋小説なんかに登場するスペイン人は、 たいがいスペイン王につかえる人物であって、 彼らはスペイン王に個人的に忠誠を誓う間がらで、その意味で共同体としての 帰属意識をもっていますが、一般市民となるとまた別の話。 国民国家の概念ができるのがずっと後のことですから、 時代的に混乱し、誤解しているようです。フィクションゆえでしょう。 現実の世界はもっと複雑。

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  • nacam
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回答No.2

フェリペ2世当時のスペインでは、まだスペイン人という意識が全くありませんでした。 特にカタロニアなどは、実質的に分離されており、植民地とは全く関係ない立場でした。 そのため、フェリペ2世は、スペイン王でありながら、自由にうごかせるのは、カスティジャのみであり、植民地からの利益も、カスティジャのみ(カスティジャの中でも、セビイジャやカデスのみ)が受け取っていました。 そのためにスペインの多くの地区が新大陸からの銀の流入により、インフレがすすみ、経済的に困窮におちいってゆくことになります。 スペインの本国の経済的困窮がおこりましたが、スペイン王室は、新大陸からの大量の銀の流入により、維持されつづけます。 その当時のスペインは、国土と国民は疲労しているにもかかわらず、国家は大量の銀の流入で潤っているという状況でした。 そのため、多くのスペイン人が、新大陸へ貧困を逃れるために植民者として移民していったのです。 そういった状況の中でレパントの海戦により、スペイン海軍の力が一時的に落ち込むと、新大陸からの銀の流入が減少し、国家財政が破産する事になってしまうのです。 そんなスペインを、国民が自信をもっていたといえるはずがありません。 国民がスペインという国家に自信を盛っていたら、あれほど多くの植民者が植民地へ移民するはずがありません。 スペインの現状に満足しない人が多かったのが実情です。