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難聴体験ソフト「HearLoss」の見方について
ロンドン大学のホームページの「http://www.phon.ucl.ac.uk/resource/hearloss/」に「HearLoss - Hearing Loss Demonstrator」というソフトウェアがアップされています。これは,音の強さや周波数,スペクトル情報を変化させて様々な要因による「難聴を体験」するソフトです。このソフトの使い方についての質問ですが,「Amplitude Sensitivity 」と「Spectral Detail」というパラメータが分かりません。ソフトの画面にあるボタン「Frequency Range」は「周波数帯」を変化させるのはよく分かります。これを操作することで高音域からの音域が徐々にカットされていきます。しかし,「Amplitude Sensitivity 」と「Spectral Detail」は何が変化するのかよく分かりません。ソフトの説明(英語)を読んでも,私の聴覚や音響の知識では分かりかねております。ホームページの説明では「Amplitude Sensitivity 」は「振幅に対する感度」を表しているかなとは考えます。感度が下がるほど感度を表す横のバーがグラフの下方へさがっていきますが,音声のスペクトログラフとの関係でどう読み取ったらよいのでしょうか。「Spectral Detail」はこのパラメーターを操作しても何の変化もないように見えます。「bark」という単位を使っているようですが,これも何であるのか分かりません。私は現在,聾学校の教員をしております。通常学校の健聴の子どもたちに難聴理解のための授業を行うことがあるのですが,その際に難聴者の聞こえのシュミレーション教材の開発に苦心しています。このソフトもそうした経緯の中で見つけました。識者の方には,ご助言のほど,よろしくお願いいたします。
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- kod_arin
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ソフトを触ってみての私なりの解釈です。 HPの説明はきちんと読んでいませんので悪しからず。 Amplitude Sensitivity は全体としての音量に対する感度、 Spectral Detail は周波数の分解能ではないでしょうか。 Amplitude Sensitivity を mild → moderate → severe にすると、だんだん音量が小さくなります。 バーが下がるのは、バーより下の音圧になるということだと思います。 全体としての感度のパラメータだと思います。 Spectral Detail を mild → moderate → severe にすると、だんだん音が割れたような感じに聞こえてきます。 デジタル録音のサンプリングレートのようなものではないでしょうか。 サンプリングレートが粗くなると音質が悪くなります。
- htms42
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#1です。 お示しのURLをきちんと読まずに書いてしまいました。 spectral detail や bark という単位についてはよく分かりません。英語が得意ではありません。もう少し時間がかかりそうです。 ダウンロードはまだしていません。私の耳では音の出るものを聞いても何の判断もできないからです。 でもちょっと興味がありますから調べてみたいと思っています。 Amplitude は音量そのものだと思うのですが。説明文の中でもvolumeという言葉で表現しています。でもソフトを動かしてみてもよく分からないということですから聞いてみないとなんとも言えないことでしょうね。 speech、music、noise の3つになっているということですから どういう具合に変わるのか、誰か耳のいい人に聞いてもらって感想を聞こうと思っています。
- htms42
- ベストアンサー率47% (1120/2361)
聾学校の先生だそうですからかなりの知識がおありだと思います。 難聴を体験するソフトと言うのがもう1つよく分かりません。 聴力検査の機械とどういう点が異なるのでしょうか。 振幅amplitudeを変えるというのは音の強さを変えるということです。 振動数frequencyを変えるというのは音の高さを変えるということです。 普通の聴力検査はこの2つです。 ある振動数の音の強さを弱い方から徐々に変えて行きます。「少しでも聞こえたらボタンを押してください」という指示が出ます。これを振動数を変えて行います。 でもこれは音です。 「音(おと)」を聞くと「声(こえ)」として聞くというのとは違いがあります。音としては聞こえても声としては聞こえないということが起こります。これは神経系の問題かもしれません。脳の回路が関係しているのかも知れません。 機械から聞こえてくる音を復唱するという検査もあります。 「あ」と聞こえたら「あ」と答えるのです。「き」と「ひ」などは聞き取りが難しいです。 普通の聴力検査から一歩進んでいます。 単音と言葉との間にも違いがあるようです。 「アサヒ」と聞いて「アサヒ」と復唱する方が難しいと思います。 私は難聴です。でも分類からいうと中程度ということになるでしょう。TVのボリュームでいうと補聴器なしでは45ほどでないと聞き取れません。それでも半分近くは分かりません。補聴器をつけると25ぐらいになります。でも分からない割合は同じぐらいです。 自分でも音がうるさいです。音としては聞こえても声としては聞き取れないのです。こういうのは補聴器ではどうにもならないことだと言われました。 アナウンサーの声は分かってもゲストの声は分かりません。人によって発声が違います。補聴器の店に行った時に店員の説明の声がよく分かったので尋ねた所、アナウンサーと同じような発声の訓練をやっているということでした。 私は娘の声が全く聞き取れないのです。私の耳が良くないことは知っているので近くでゆっくり話してくれているのですがダメです。でも人によっては補聴器なしで分かる場合もあります。 単独の声は分かっても混ざるとダメです。バラエティー番組はもちろんですが対談になればダメです。 「自然を歩く」とか「世界遺産の旅」というような番組でも、BGMがかかっているとナレーションが全く聞き取れません。 (年寄りでこういう番組を楽しみにしている人がいると思います。中には耳の悪い人もいます。BGMを入れないで欲しいと思うのですが。) NHKの「みんなの歌」でよく知っている童謡を聞くこともあります。全く音楽になりません。多分、周波数バランスがむちゃくちゃなんだろうと思います。以前、まだそれほど悪くなかったときはボリュームさえ上げれば普通の曲として聞こえました。今はボリュームを上げても曲になりません。 ディジタル補聴器には周波数のバンドがいくつかあります。バンドごとに感度を調整してもらえます。新聞紙を開く時のバリバリという音などを消してくれます。(バンド数が増えると急に値段が高くなります。) でも聞き取り能力というのはこういうのでは対応できないもののようです。 spectral details を変えるというのは振動数分布を変えることに対応しているのではないでしょうか。 音と声との違いは振動数分布です。 同じ「あ」でも音程は変えることができます。振動数の分布のパターンが同じであれば高さが違っていても強さが違っていても「あ」と分かるのです。でもこれはかなりの複合的な能力だろうと思います。 以前は私も補聴器さえ使えば聞こえるようになると思っていました。 TVのボリュームを上げることで聞こえるようになるというのは本当に程度の軽い場合です。補聴器が役に立ちます。 音が声として聞こえない、音が混ざると聞き取れないというのは補聴器をつけても解消できません。人によって話し方に癖があります。分離の悪い声、甲高い声、口をあまりあけないで話す人の声、・・・色々聞き取れない声があります。 「難聴」とはどういうものかは「難聴」の人に聞くのが一番いいのではないでしょうか。健聴者に難聴を理解してもらうというのであればなおさらです。ボリュームだけの問題ではないということが分かってもらえないのです。 初めから難聴の人ではなくて途中から聞こえなくなった人の方が聞こえる状態との違いがよく分かっているので訊くにはいいと思います。