日本語の訳とフランス語の原文を見比べていたら、日本語では「私」と訳されているのに、原文はilの時があり、どうしてなのか悩んでいます。
該当文だけ書いてもわからないと思いますので長いですがパラグラフを書き込みます。<>で囲んだ文が該当文(私、で訳されている文)です。
Francois grimaca de douleur quand le camion tressauta sur une orniere.Le sang battait a tout rompre dans sa tete.Les arbres defilaient a toute allure devant le camion.<Ie ne s'arreterait jamais,peu importe ce qu'il y avait devant lui,ces fumiers de rouges ne le prendraient jamais vivant.>
足りない情報があれば補足いたします。どうぞよろしく御願いいたします。
「自由間接話法」(discours indirect libre)とか、描出話法(represented speech)と呼ばれる語法で、主として文学テキストに用いられます。直接話法と間接話法の中間的な話法です。
その特徴は
1.dire que, croire que, penser que などの語句がなく、独立節と同じ
2.人称・時制・法は間接話法と同じ
たとえば、
Le coup de telephone de Jean m'avait reveille a sept heures du matin. Il voulait me voir. C'etait assez presse.
「朝の7時にジャンの電話で起こされた。私に会いたい、急用だ、というのだ」
最後の二つの文が自由間接話法です。直接話法にすると
Il m'a dit : << Je veux te voir. C'est assez presse.>>
間接話法にすると
Il m'a dit qu'il voulait me voir, et que c'etait assez presse.
ご質問の文の場合、直接話法にすると、
Il se dit : <<Je ne m'arreterai jamais, peu importe ce qu'il y a devant moi, ces fumiers de rouges ne me prendront jamais vivant.>>
間接話法にすると
Il se dit qu'il ne s'arreterait jamais, peu importe ce qu'il y avait devant lui, ces fumiers de rouges ne le prendraient jamais vivant.
日本語にはない語法ですし、あえていえば、日本語の直接話法に近いので、お示しの翻訳のように訳すのが常道です。
Wikipediaの説明もご覧ください。
http://en.wikipedia.org/wiki/Free_indirect_speechhttp://fr.wikipedia.org/wiki/Discours_indirect_libre
お礼
さっそくのお答え、ありがとうございます。 とてもよくわかりました!!! む、むずかしいですね・・・ 文法名(?)も教えていただけて助かりました。 これからの勉強に役立てさせていただきます。 本当にありがとうございました。