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部分環と全射準同型
M_n(R)をn次行列全体、B_n(R)をn次の上三角行列全体、T_n(R)をn次の対角行列全体とする。このとき、 (1)T_n(R)はM_n(R)の部分環であることを示せ。 (2)B_nの行列に対してその対角成分を対応させる写像 はB_nからT_nへの全射準同型であることを示せ。 なのですが、わかりません。ひとつでもいいので教えてください、お願いしますm(__)m
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【定義】Rを環とする。Rの部分集合Sが次を満たすとき、SはRの部分環である という。 (ⅰ)a、b∈S ⇒ a+b∈S (ⅱ)a∈S ⇒ -a∈S (ⅲ)a、b∈S ⇒ ab∈S (ⅳ)1∈S (ただし、1はRの単位元) であるから、これらが満たされていることを確認しましょう。 1)M_n(R)⊃T_n(R)である。 ∀A、B∈T_n(R)に対して、 (ⅰ)A+B∈T_n(R) (ⅱ)-A∈T_n(R) (ⅲ)AB∈T_n(R) ←これは確認してくださいね。 (ⅳ)E∈T_n(R) (ただしEは単位行列) よってT_n(R)はM_n(R)の部分環です。 【定義】写像ψ:X→Yが準同型であるとは次の条件を満たすことである。 (ⅰ) ψ(a+b)=ψ(a)+ψ(b) (ⅱ) ψ(ab)=ψ(a)ψ(b) (ⅲ) ψ(1x)=1y であるから、これらを満たしていることを確認しましょう。 2)ψ:X→Y(Xの対角成分)とする。∀A、B∈B_n(R)に対して、 (ⅰ)ψ(A+B)=ψ(A)+ψ(B) ←これは成分同士の和の対角成分 だから成り立つ。レポートに書 く場合はn次行列を書いてみま しょう。 (ⅱ)ψ(AB)=ψ(A)ψ(B) ←これも確認してくださいね。 計算するだけですから…。 (ⅲ)ψ(Ex)=E ←Exは(i,i)成分が1の上三角 行列で、Eは単位行列です。 更に全射を確認しましょう。Img(ψ)=Y(対角行列) よって全射。以上より全射準同型である。 2)はなかなかこの欄には書きにくいので、確認事項のみにさしていただきました。確認してみてくださいね。
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ありがとうございましたm(__)m