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石鹸は油で出来ているのに何故油が落ちるの?
タイトルの通りです とっても急ぎなので、ほんのちょっとでも知識がある方がいたら少しでいいんで教えて下さい!!! お願いします(Д)
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>石鹸は油で出来ていると言っても、結局は水酸化ナトリウムで分解されているから油ではないってことですよね? 確かにもう油ではなくなっているのですが 「油ではない」と言い切ってしまうと違ったイメージを持ってしまうのではないでしょうか。少し心配です。 #1様が >石鹸分子は元々持っていた油になじみやすい分子の部分と分解時にできた水になじみやすい部分とを両方持っています。 と書かれています。もともとの油の構造の一部分をそのまま持っているのです。この押さえがポイントです。 やはり言葉だけでない方がいいでしょう。 油の構造は ABB'A'のようになっています。 Aの部分は長いですから A・・・ABB'A’ と書くほうがいいかもしれません。 A、A’は水と仲がよくありません。B、B'は水と仲がいいです。 油は水と仲のよい構造を水と仲の悪い構造が包み込んでしまっているために水に溶けないのです。油だけで集まります。大きい分子で出来ていますが集まり方がゆるいので密度は小さいです。油は水に浮きます。 水酸化ナトリウムで分解すると A・・・AB A'B' の2つに分かれてしまいます。 A・・・ABの部分が石鹸です。 A・・・Aの部分が油と共通ですから油にくっついていきます。水とはくっつきません。新しく現れたBの部分が水にくっつきます。油とは仲が悪いです。石鹸は仲の悪い水と油の間に入って両方をつなぐ役割をします。油を包み込んで水の中に散らばっていくということが出来ます。これが汚れを落とすという事になります。 A'B'の部分は小さいので油に似た性質はあまりありません。水と油をつなぐ役割をすることは出来ません。 浴用石鹸などではA'B'の部分を分離して除いてあります。 自由研究で作った石鹸ではA'B'は含まれたままです。食器を洗ったりする分には混ざっていても支障にはならないからです。害のない物質(グリセリン)です。 手作り石鹸の場合は未反応の水酸化ナトリウムの方が要注意です。ある程度反応が進むと出来た石鹸が未反応の水酸化ナトリウムを含む水を包み込んで油の中に散らばったままになります。それ以上油と水酸化ナトリウムが接触しなくなりますので反応が止まります。 このまますぐに使うと脂臭くて手荒れする石鹸ということになります。 作り方のテキストに熟成させるというのが載っていたと思います。時間をかけて、加熱を繰り返して反応を出来るだけ終わりまで持っていこうという意味です。私はいつも夏前に作って夏の暑さで熟成させました。使う前に小出しにして水を加えて薄めますが一度沸騰近くまで持っていくということをやります。これをやらないと毎日の食器洗いに使うということは出来ません。手荒れします。 作った石鹸は使って欲しいのでこういうことを書きました。 石鹸を作って提出して返してもらうと使わずに捨ててしまうという例が結構多いのです。薬品を使ってゴミを作っているだけになっていますからエコでも何でもないということになります。高校の文化祭のあと1斗缶に入った売れ残りの石鹸がそのまま捨てられているのも見ました。 ちょっとしつこいですが ABB'A' の例を1つ上げておきます。 酢酸とエタノールはどちらも水によく溶ける物質ですね。 酢酸をAB、エタノールをA'B'と考えてください。 酢酸エチルという物質はABB'A'です。水に溶けなくなります。蒸発しやすい液体です。シンナーのようなにおいがします。接着剤の溶剤に使われています。果物の臭いの成分としても含まれています。 油は鎖が長いというところが酢酸エチルと異なっています。
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- debukuro
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油と苛性ソーダが結合したもので油ではありません 油を落とすのは石鹸ではありません 食器などから油を落とすのは摩擦です 油が付着した面を何かで擦って油を引き剥がすのです 引き剥がされた油を石鹸分子が取り囲んで再び物に付着することを妨げるのです 石鹸分子が油を取り囲む理由は他の方が書いておられます また石鹸は水の表面張力を著しく弱めるので繊維の狭い隙間に入り込んで汚れを隙間から運び出す働きもします
お礼
わざわざ回答有難うございます(ω) 凄いあたしの知りたい事限定で書いて下さったので、とっても納得がいきました。 この際だしもうちょっと調べてみようかなと思います(●´∀`) 本当に有難うございました♡
- windwald
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油でできていると言っても油ではありません。 ところで、油は油に溶けるのはご存じですか? 似たものは似たものを溶かします。 石鹸は油脂を水酸化ナトリウムで分解して作ります。(石鹸になるからこの反応を鹸化と言います)。石鹸分子は元々持っていた油になじみやすい分子の部分と分解時にできた水になじみやすい部分とを両方持っています。 石鹸の油になじみやすい部分が油を包み、水になじみやすい部分を外側にして水の中に溶け出していくのです。 ここの図が参考になるでしょう。 http://jsda.org/w/03_shiki/senzaimemo_01.html
お礼
windwald様 専門家の方なのですか?! すっごいわかりやすくて、一機に解決しちゃいました(●´∀`) 本当に有難うございますッ(泣 。゜(゜´Д`゜)゜。 私この夏、自由研究で石鹸作ったんですけどやっぱりこのことがずっと疑問で・・・ 石鹸は油で出来ていると言っても、結局は水酸化ナトリウムで分解されているから油ではないってことですよね?
お礼
長々とめんどくさいことを私のために有難うございます。゜(゜´Д`゜)゜。 難しかったけどABの例は多分わかりました; あと石鹸作りは、始める前はもっと全然簡単だと思ってたのに本とか参考書読んでるうちにとんでもなく時間がかかることを知って、貴方の回答のお陰で手荒れ石鹸を使うはめになりそうな所を救われたみたいです。 自由研究に大いに参考にさせていただきます(ω)