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グラム当量・当量数について
- 当量について少し考えがこんがらがったのですが、当量=分子量/nであり、単位は(g/eq)とされています。グラム当量数には単位がありません。
- 本には、酸塩基反応での1グラム当量とはH+1モルをだすか、またはこれと反応するのに要する物質をグラム単位で表した重量のことである。と書いてありますが、1グラム当量はグラム当量数もしくは当量とは異なる概念です。
- グラム当量数は1当量中に何gあるのかを表しますが、当量は1グラム当量数中に何gあるかを表すため、単位が(g/eq)である当量は1グラム当量数中に相当する重量を示しています。
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当量という単位はある意味で便利な単位ですがあいまいさもあります。 現在はあまり使わなくなっています。 物質量の単位、モルと似た単位ですが場面ごとに1当量の意味が異なります。場面を限定しないと混乱する可能性があります。 当量が現在使われなくなっていますので使い方が整理されていません。昔の使い方が残ったままです。 グラム当量という表現は混乱の元ですね。今となっては辞典を引いても当量の意味しか載っていません。「グラム当量」の説明は見つかりません。 >当量=分子量/n であり、単位は(g/eq) このeqがグラム当量数を表していて、eq=g/当量・・・(1) 当量equivalentというのは相当量ということです。モルと同じような物質の量です。物質のまとまりです。質量でも個数でもありません。 「1モルの質量は?」と訊かれれば「~g」と答えます。「1モルの個数は?」と訊かれれば「~個」と答えます。1モルの単位は「g」でも「個」でもありません。あるまとまりを1モルと言うのです。当量も同じです。「1当量の質量は?」と訊かれれば「~g」と答えます。 「当量=分子量/n」ではありません。いくつも混乱があります。 「1当量の質量=1モルの質量/n」です。 質量をgで表す時、1モルの質量は分子量と同じ数値になります。でも「分子量≠1モルの質量」です。異なる量ですから「=」ではありません。(これは現在も混乱して使われているものです。当量に関しての混乱には昔の混乱と現在まで残っている混乱が重なっています。) 「eq」は当量の単位です。物質量を「mol」で表すのと同じです。 1mol,2mol,・・・というのと同じように1eq,2eq、・・・と言えばいいはずです。1モル、2モル、・・・に対しては1当量、2当量、・・・です。 ところが1当量の意味で1グラム当量と「グラム」をつけて呼ぶので混乱します。(「1グラム当量の質量は~g」という表現を使っていた記憶があります。昔は1グラム原子とか1グラム分子とかいう表現もありました。モルに一本化されて使わなくなったと思います。) まとめます。 「1グラム当量」と「1当量」は同じものです。 (この「1グラム当量」が「1グラム当量の質量」と混同して使われているのです。「グラム」が付いているので質量を表しているのではと考えたくなるというのが混乱の元です。) 「グラム当量数」と「当量数」とは同じものです。 (「モル数」という表現に対応します。でもこの「モル数」という呼び方自体、「?」が付くものです。「モル数はいくら?」ではなくて「物質量は~モル?」です。「長さは~m?」と訊く代わりに「m数は?」と訊いているのと同じ使い方ですから「?」がつきます。) >酸塩基反応での1グラム当量とはH+1モルをだすか、またはこれと反応するのに要する物質をグラム単位で表した重量のことである。 上に書いたことで言うとこれには混乱があります。 「酸塩基反応での1グラム当量とはH+1モルをだすか、またはこれと反応するのに要する物質の量である。」 と書き直す必要があります。 このことから「塩酸1モルは1グラム当量」、「硫酸1モルは2グラム当量」という表現がでてきます。質量(重量)は関係ありません。 昔使った記憶で書いています。 間違っているかもしれません。
お礼
そうだったんですね!本を読んでも使い方があいまいだったので、うまく理解できませんでしたが、これですっきりしました☆ 非常にわかりやすい回答をどうもありがとうございます!!