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欧米人の顔と東洋人の顔について
宜しくお願いします。 我々東洋人は顔のほりが浅いですが欧米人はほりが深いです。 昔からの気候などでそういった顔立ちになったと聞きましたが、その辺の事をご存知の方がおられましたら詳しくおしえて下さい。
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先日、非常に興味深い研究論文が発表されました。AFP通信なども伝えるなど、 話題になったことはご存じかと思います。 【人類は7万年前に絶滅寸前の状態に追い込まれれていた、国際研究グループ】 http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200804251754 この記事を要約すると、 1) 現在の人類は20万年前にアフリカに住んでいた「ミトコンドリア・イブ (mitochondrial Eve)」と呼ばれる1人の女性に起源をもつこと 2) 気象変動のため人口は減少し、7万年前には一時、約2000人未満の集団にまで 減少した可能性があること 2) 人類は6万年前にアフリカから世界各地に散らばる旅にでることにより 多様性を獲得し、現在に至る隆盛の基礎を築いたことなどが判ってきたこと 記事内容にも書いてあるように、『米ナショナルジオグラフィック協会などの 複数の研究機関が中心となって主導されてきた「ジェノグラフィック計画 (Genographic Project)」という遺伝学的に人類の足跡を時系列的に遡って 調査していこうとする研究プロジェクトの成果』です。 「DNAを用いた研究」であるため、科学的根拠があります。 この研究によると、人は、6万年前に世界各地に拡がったことになります。 ここから、人の多様性が出てきたと言えます。 ある者は、ヨーロッパに行き、ある者は更に東に向かって、アジアに住み着いたなど、 様々な人の移動が考えられます。 >昔からの気候などでそういった顔立ちになったと聞きましたが 一般的な説は、乾燥した土地に生活する人間は、吸気を鼻腔によって湿り気を与える 必要があるため、自然に鼻が高くなったというものです。あるいは、鼻の中が 乾燥すると、ウィルスにかかりやすくなるためだという説もあります。 他の要因もあります。 生活地での環境から文明が起こり、文明から自然と言語が発達していきます。 言語は生物学上、発声器官(喉、あごなど)の違いを生じさせる言われます。 つまり、発声言語が人間の顔立ちを変化させるのです。 あるいは、固い食物を食べる民族は歯やあごが発達します。日本人が昔に比べて、 固いものを食べなくなったため、あごが弱く、先細りのような形になったと 言われているのは、このためかもしれません。 また、気候によって、食物の獲得方法が異なります。狩猟民族になったり、 農耕民族になることもあります。それが性格にも反映され、穏やかになることもあれば、 気性の荒い性格につながることもありえます。性格は人間の表情にも表れますので、 これも容貌が民族によって異なる一要因とも言えます。 中国人と日本人、フランス人とドイツ人。容貌は似ているようで、矢張り微妙に異なる のは、食物、言語、食物生産形態など、多々の要因があるためだと思われます。 これが人間の多様性であり、この多様性が容貌を含めた民族間の差異が生じさせる 原因かと思われます。東洋人と欧米人の顔の違いは、このような理由によって、 生じたのでしょう。(ご質問にはありませんが、肌の色は当然、紫外線の強弱によるものです)。