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浅田彰あるいは中沢新一の良さをおしえてください。
二人をいっしょにすることは 適切ではありませんが 後者は つけたしです。良さというのは 思想としての良さであることは 言うまでもありません。 後者すなわち中沢新一については 見るべきものがあるのか 分かりません。学識の問題ではないとすれば 世界の現状について 《自由自在に》メスを入れ 面白可笑しく 知識上の主題を取り出し 議論を それこそ《自由自在に》展開している。何の益にもならないと――最初の二作品を読んだ結果――判断しました。 浅田彰については 世界の現状から そこに身を絡ませつつ 離れろと言っている。分析だけは しっかりと行なっておけと。学識の問題でないとすれば いったい何を言おうとしているのでしょう? 一度問うておくべきかと考えました。おしえてください。
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#2です。 「自分のために」2点補足します。 >思想のアクセサリー化を推し進めたひとり、そういう印象です。 こう申し上げましたが、かく言う私自身も「思想をアクセサリー化」して居ないかと言うと、もちろんそんな大層なことは申しません。 私自身も、「哲学」=「知的遊具」、つまりお前だって「泰平の世のお遊びじゃないか!」と言われれば「そのとおりです。」と言うしかありません。 もちろん若き日、青年期はこの「哲学」の中に生きる回答があると信じすがる思いで読んだものですが、まあ程度の差はあれ、それは現代人共通の問題だと思います。 もう1点。 >戦後民主主義の枠から脱却できませんでした。 質問者様は言わずともご承知だと思いますが念のため。 「戦後民主主義」とは政治体制用語ではなく、ひとつのイデオロギーですね。 で、このイデオロギーと、「ポストモダン」だの「構造主義」は全く無関係です。 浅田に限らず当時の若手論客は「ポストモダン」や「構造主義」を輸入し咀嚼しましたが、「戦後民主主義」という全く無関係で別個のイデオロギーの中で行った作業ですから、輸入された過程で「ねつ造」とは言いませんが、無意識に「伝え間違い」はあったはずです。 もちろん思想が輸入される際に、現地と同じものが得られる可能性は無いのですが、本人にその自覚自体が無かったと思います。 たびたび、お邪魔しました。
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- momonga14
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「良さを教えて下さい。」は今後もシリーズ化するんでしょうか(笑) またも、哲学的回答では無いのですが。 「思想としての良さ」は無いと思います。 彼が騒がれた原因は、70年代以降若者が思想に全く興味を示さないところに突如現れ、 「助手席に彼女乗っけてドライブも楽しいけど、思想をウンチク言うのも楽しいんだよ。」 と、実は退屈していた若者に現代の思想動向を紹介したことに尽きると思います。 思想のアクセサリー化を推し進めたひとり、そういう印象です。 現代世界の思想動向は輸入しましたが、政治的には、反国家、反日の丸、反君が代と戦後民主主義を否定する、或いは疑うことは一度もなく、戦後民主主義の枠から脱却できませんでした。 そういう意味で、泰平の世の中での「お遊び」に終わってるんじゃないですかね。
お礼
momonga14さん ご回答をありがとうございます。 ★ 「良さを教えて下さい。」は今後もシリーズ化するんでしょうか(笑) ☆ 新しい装いで momonga14さんが シリーズ化してください。半分 まじめです。 ★ 政治的には、反国家、反日の丸、反君が代と戦後民主主義を否定する、或いは疑うことは一度もなく、戦後民主主義の枠から脱却できませんでした。 ☆ ここまで言うと 言いすぎになるように感じましたが あとは 基調として 共通の認識です。その後の評価にも――そう言えば もうたずさわっていなかったなぁと思ったとき――気になりましたので 尋ねてみました。 田中康夫と対談をやっていたのを ちらっと読んだことがありました。反体制という立ち場には――共産主義ではないでしょうから―― あまり抵抗感はないのですが 鳴かず飛ばずでしたか。わかりました。 ありがとうございました。
- v7nV1dZjx
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良さを教えてくれというのは、何度も言いますがあなたが 自分でつかむものです。私が学生たちにいっていることで すが、あなたにその良さが分からない以上他人の胃袋の租 借で考えるのはナンセンスなだけなのです。 浅田彰は特に見るべきものはありません。早熟と騒がれたゆえに ちと名前だけは有名なだけです。中沢新一は反アカデミズムの視点 から捕らえることが重要なポイントです。
補足
v7nV1dZjxさん ご回答をありがとうございます。 回答としてのご投稿を感謝します。 ☆☆ 良さをおしえて欲しい。 ☆ というのは 良さはありますか?という意味です。わたしは 見つかりませんでしたという意味です。 それに対して 一方では そのとおりというご見解 他方で いや そうでもない / そうでもないどころか これこれこういう長所があるよというご見解 ふたつの場合が あると考えられます。それをおしえていただければ さいわいです。 今回は 短いながら ご自分の持たれている所見を披露していただきました。 ★ 浅田彰は特に見るべきものはありません。早熟と騒がれたゆえに / ちと名前だけは有名なだけです。 ☆ たぶん 自身が言っているように ほかの人びとの思想を《チャート》式に解説する部分は ほかの解説者のあいだに入って その成果を競っていることでしょう。その上にと言うと なかなか 見つかりません。 それどころか 《逃走》を言うことによって 人びとに あまりよい影響は与えられなかったのではないでしょうか。 ★ 中沢新一は反アカデミズムの視点 / から捕らえることが重要なポイントです。 ☆ そういう視点からも読もうとは もう しなかったのですが わかるような気もします。でも それは 同僚の研究者ですとか 同業者とのつきあいの側面において 表わしたかに見える態度のことではないでしょうか? むろん その一般に生活態度が そのまま 思想であるのですから 著わす文章にも 出て来てもいいでしょうが 垣間見た限りでは ただただ そりの合わないことだけを言っているように受け取らざるを得ませんでした。 見落としがあるといけないので ご教授を乞うているわけです。 要するに 何をどう取り上げて 批評し批判するかに惑うような文章であると考えます。 ★ 重要なポイント ☆ とおっしゃるからには これこれの文章なら 一読の価値はあると見ておられるのでしょうか? 以上のわたしの批評に照らし合わせて 何か教えていただける部分がありましたら 暗示する程度でよろしいですから 再度 ご見解を披露してください。 みなさんの中にも その要請は 少なからず あるかも知れません。そういう場として 寄与していただくようお願いいたしておきます。 * 中沢新一は つけたしでしたが 議論にあたいする内容もあるのでしょうか。
お礼
momonga14さん ご回答をありがとうございます。 ★ 思想のアクセサリー化 ☆ ですか。結果として 浅田の著作活動は そういう現象をもたらしましたね。まぁ アクセサリにするかどうかは 二の次ということで。・・・ ★ 「戦後民主主義」 ☆ そういえば 浅田は 平和憲法を 死守するかのように 擁護していましたかね。 でも これは けっこう大きな主題を出して来られたようですね。 ただ これについては わたしは どんな思潮の中にあったにせよ またそれらの影響を受けているにせよ 理論ないし思想が それとして 自己表現になっていれば よしとする見方を持ちます。戦後民主主義にしろ何にしろ その限りで 関係ないという立ち場です。ちょっと強引ですが そういう立ち場もあるのではないかというものです。 『ヘルメスの音楽』なんかは 比較的 地味で 質実をともなうものとして読みましたが――人類の歴史が きわめて 抽象的に 短い文章で 語られている―― これを どう活用すればよいのか まどうようなものでした。 ★ 原典と翻訳との差 (要約) ☆ については いろいろ 積極的にも あつかうべき課題があるように思いますが――つまり 一言でいって 有益な翻訳し損ない―― もはや 保留といたしましょう。 ありがとうございました。