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保険料について
前払保険料ですが、 長期前払保険料が固定資産、 前払保険料が流動資産だとのことです。 同じ保険料なのになぜ、違う資産になるのですか? どういうことですか? 教えてください。
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企業の貸借対照表を見たことがありますでしょうか? 借り方の資産の部は大きく、流動資産、固定資産、繰延資産に分かれていると思います。繰延資産は置いといて、流動資産と固定資産を法律(会計基準)ではどのように分けているか説明します。 先にワンイヤールールという回答がありましたが、厳密な答えとはなりません。先ずある取引から生じた資産を正常営業循環基準というルールに当てはめます。これは簡単に言うと企業の主な営業活動(仕入→販売→売掛金→現金→仕入)の過程にあるかどうかを見ます。この過程で生じた資産であれば原則、現金になるのが2年先でも、3年先でも流動資産に区分されます。不動産業者の場合土地等が正常営業循環の過程にあるので土地でも流動資産です。 次にこの循環に当てはまらなかったものを一年基準といって期末から一年以内に資金として回収されるものを流動資産とし、一年を超えて回収されるものを固定資産とします。これが大まかな一連の判定の流れです。 ここで質問者様の保険金を見てみましょう。保険を支払うというのは会社の主たる商売とは関係の無い営業外の活動ですから、営業循環の過程にはないですよね。したがって一年基準を適用します。保険料を支払ったときに2年分3年分とまとめてしらった場合、保険支払いの効果はその支払った将来の期間にまで及ぶのですから、支払い保険料を将来の費用とするために一旦費用から資産に計上して繰り延べます。借り方:前払費用 貸方:支払保険料 となります。 このときに前払い費用(資産)を一年以内に費用かされるものと、2年後以降に費用かされるものに分けなければ貸借対照表を見た人は次期に多額の費用が発生するんだなと誤解してしまいます。 そのときに長期(2年後以降)の繰り延べた費用を長期前払費用とするのです。 すべては決算書類を見る人が分かりやすいように分けているだけなのです。
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- srafp
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> 同じ保険料なのになぜ、違う資産になるのですか? 流動資産と固定資産を区別する「ワンイヤールール」はご存知ですか? この決まりにより、決算月を起算月として、1年以内の月に期日が到来する費用は「前払費用」、1年を超えている月に期日が到来する費用は「長期前払費用」二区別いたします。 仮に3月決算の会社が平成19年12月31日に火災保険料を24万円[平成20年1月~平成21年12年分]といたします。 この場合 ・平成20年1月~3月分の保険料:3万円 ⇒今回の決算の会計期間中に対する保険料なので、P/Lに「保険料」で表示 ・平成20年4月~平成21年3月分の保険料:12万円 ⇒平成20年3月を基準日にして、1年以内の期間に対応する費用だから「流動」 ・平成21年4月以降に対する保険料:9万円 ⇒平成20年3月を基準日にして、1年を超えた期間に対応する費用だから「固定」
お礼
回答ありがとうございます。 難しくてよく分かりません。
お礼
資産になる理由まで解説していただき、とてもよく分かりました。 どうも詳しくありがとうございます。 すっきりしました。