錯体の定義
とある化合物Xが与えられた時、それを錯体と呼べるか否かの判断基準が分かりません。
「金属と非金属が結合したもの」という区分に該当する化合物はいろいろと考えられますが、
[Cr(NH3)6](NO3)3 、K2[PtCl6]等は、大体の人が錯体と呼ぶ一方、
FeCl3やNaClあたりは一般的に錯体とは呼ばれません。
単に塩だとか、それより大きな区分の化合物と呼ばれるケースが大半です。
今まで、「錯体」と単なる「化合物」の呼び分けの条件は、
「水に溶けた際、錯イオンを形成するものは錯体と呼べる」であると思い込んでいました。(なぜか)
例えば[Cr(NH3)6](NO3)3→[Cr(NH3)6]3+ K2[PtCl6]→[PtCl6]2- と錯イオン化し、
水中でも金属-配位子の関係性は保たれている一方で、
FeCl3→Fe3+ NaCl→Na+ と金属-配位子の関係は崩れます。
しかし、あくまでこれは私の作った勝手な定義です。
科学的、権威的な根拠はありませんし、他所で聞いたこともありません。
さらにNi(CO)4が錯体と呼ばれることを最近知り、私の分類が的外れなことに気づきました。
化合物Xを錯体と呼ぶために必要な条件は何なのでしょうか?
教えていただけると幸いです。