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酢酸とフェノバルビタール水溶液の無限希釈における解離度:α=1の証明の仕方
酢酸水溶液(pKa=4.8)の解離度は濃度を減らせば減らす程(無限希釈状態)大きくなるというのは知っているのですが、その証明の仕方がわかりません。また、フェノバルビタール水溶液(pka=7.44)についても同様です。 恐らく両方ともlimitα(c→0)を使うのではないかと思うのですが、詳しい方、教えてください。お願いします。
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- nious
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回答No.3
#2ですが補足です。 弱酸「HA」の初濃度Cがある程度大きい場合は、水の解離によるH^+は無視出来ますが、 Cが小さくなっていくとこれを考慮する必要が出て来ます。 [HA]+[A^-]=C、[H^+][A^-]/[HA]=Ka、2式から[A^-]=CKa/(Ka+[H^+]) よって、α=[A^-]/C=Ka/(Ka+[H^+]) C→0のとき明らかに溶液は純水に近付くから、[H^+]→√Kw となり、 α→Ka/(Ka+√Kw) になると考えられます。 また「Cが減少するとき[H^+]も減少する」‥(*)とすれば、 上式よりαは常に増加する事が分かります。 (*) 電荷均衡から、[H^+]=[A^-]+[OH^-] → [H^+]^3+Ka[H^+]^2-(CKa+Kw)[H^+]-KwKa=0 濃度Cについて微分すると、希釈した場合を考えた負の微分係数「-d[H^+]/dC」は、 -d[H^+]/dC=Ka[H^+]/(CKa+Kw-3[H^+]^2-2Ka[H^+]) Cがある程度大きい場合には明らかに-d[H^+]/dC<0、 また分子のKa[H^+]>0だからこの微分係数の符号はCに関わらず不変(分母≠0として)。 よって希釈によりCが減少すると[H^+]も減少する。