信憑性があるというか、もうそのままじゃないですかね。少なくとも僕はこのQ&Aでは、「英語の質問」と「日本流ハードコア英文法の質問」を分けて考えるようにしています。文法が分かるフリ?をしながらも、「英語=コミュニケーション」であることを念頭に柔軟に対処するように心がけています。
先行の方々ご指摘の通り、学卒の米国人であろうが科学者であろうが、「SVOC」と言われて何のことか理解できる人はほとんどいません。「S stands for subject, you know "I" or "You". Then V is verb ...」と説明してやって、初めて分かってくれるかな?という程度です。本当です。ましてや「Is this sentence 4th or 5th sentence pattern?」なんて聞いた日には、「What pattern ? What are you talking about?」と言われます。
要するに、彼らは「そういう英語教育は一切受けていない ⇒ 必要ないと判断されているから ⇒ もっとコミュニケーション自体に重きを置いている」ということですよね。
でも、どうしても分からないことを例文にして「英語でこういう風に言う?」と質問すると、「う~ん、言えないことはないと思う。でも一般通常ではそうではなくて、こんな風に言うかな」という答が返ってきます。それがまた全問正解なのですよ。まあ彼らの思考回路自体も英語なのですから合っていて当たり前と言えばそれまでですが、反対に「だったら「日本流ハードコア英文法」って何のために学校で教えられているんだろう?」とは思わせますね。
「日本流ハードコア英文法」を長年勉強すれば、入学試験用に読み書きには強くなるでしょう。しかし本来の姿である「英語=国際的コミュニケーションのツール」という観点からは掛け離れているワケで、そういう人が英語圏の人の前に放り出されても対等に渡り合えるかというと、まず無理でしょうね。そういう意味で「世界で一番英語ができない」とはその通りだと言わざるを得ませんよね。
例えばネイティブが、
・"Oh no, I just realized I left my wallet at home!"
、、、と言ったら、とっさに、
・"No problem. Here is \10000. You can pay me back tomorrow."
、、、と言うべきところ、「日本流ハードコア英文法」の人は「げっ、何でネイティブの人が had leftって言わないんだろう? おかしいなぁ、realize の後の動詞は過去完了でなくて単純過去でも良いという例外があるのかな? それとも時制の一致なのかな? 参考書見た方が良いのかなぁ」と、その晩は眠れなくなってしまうのでしょう。「英語=コミュニケーションが何よりも大事」という観点からすると、「だってそれ、そこまで考える必要あんの?」という話ですよね。
だからって基本のところはバッチリ押さえておかないと、応用した考え方ができなくなってしまいますから、語彙や文法を疎かにして良いと言っているのではありません。でも偏重し過ぎるのは「本当の意味での日本の国際化」にはつながらないだろうなぁと憂慮はしてはいます。一言で表現すると、「「活きた英語」とは何なのか?」ということなのでしょう。
ご参考まで。