論理的な文字認知モデルではありませんが、LDなどの識字障害に対して、どのように文字を覚えさせていくかという経験則から書いていきたいと思います。
ところで、下の図形は何に見えるでしょうか。
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黒い四角に注目すれば、四角が4つ並んで見えます。しかし、白の部分に注目すれば、+に見えます。このような関係を「図と地の関係」と言いますが、健常児はその切り替えを自由にできます。LD児は地に注目して図の文字が認識できないことがあります。
「地と図」の認識ができたなら、形の弁別ですがその論文については覚えていません。しかし、形の弁別の基礎となるその方向については、覚えています。良く知能テストなどにある物ですが、円があってその円周上に点が書いてあり、それと同じ物を弁別する物です。これは何歳から弁別するようになるかというと、記憶が正しければ2~3歳から弁別できるようになります。
図と地の関係、形の弁別ができるようになったら、音声とのマッチングです。ひらがなカードを用意し、「あ」のカードを提示しながら「あ」と発音します。それをひらがな全部練習し、発音ができるようになったら、指導者が「あ」と発音し「あ」のカードをひらがなカードから選択させます。
これらのことを、健常児は日常の生活の中で自然に身についていくと思います。障害児は障害のゆえ自然に身につかず、特別な訓練が必要になってきます。
文字認識のモデルは、認知心理学、発達心理、教育心理のそれぞれの統合した総合的なものとなると思います。ネットで検索すれば、そのような単行本は出てくると思います。
お礼
ありがとうございました。とても勉強になりました。本も参考に調べてみたいと思います