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ケーラー照明
ケーラー照明に関して、教えて頂きたいのですが? 光学顕微鏡での照明にケーラー照明というものがありますが、 ネットで調べるとクリティカル照明との対比で、「フィラメント光源の結像と標本(サンプル)の結像位置が異なっているために標本にダメージを与えることもなく、むらの無い像を見ることができる」とありました。 光学に詳しくないので分からないのですが、この照明方法は全くむらの無い照明をあてることが可能なのでしょうか? 良く分からないのですが、フィラメント光源の結像位置が標本と同じでなくとも光源の光を拡げて、標本に照射しているだけで、拡大されたフィラメントの像が照射されているので、光の強さは弱くなるが、むらの少ない照明がえられると考えているのですが? 如何でしょう?
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- tance
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ケーラー照明は全くムラのない照明というわけではありません。光源の 形(フィラメントなど)が見えないようになっているだけです。見えると フィラメントの明るい所と暗いところがムラとなってしまうので、 見えない即ち結像しないように工夫された照明です。 それだけなら、拡散板などを使ったり、フィラメントのごく一部を 取り出して、もともとムラのない部分だけを照明に使うなど、他にいろいろ やり方もあるでしょう。しかし、ケーラー照明は明るさと照明する範囲を 独立に変えられるので、見たくない場所を照明しないで済みます。これは 観察像のコントラストが良くなる利点があります。 ムラを減らすだけならガラスロッドを使うのも一つの方法です。 これはレンズが一切不要で、相当良質の均一光が得られます。こちらは 本当にロッド出口面が一様になります。光源の形をどんなに変えても 出口は一様です。(十分長いロッドの場合) 念のため、均一な照明と一口で言っても、場所による光のムラのことを 言うのか、光の角度が変わっても同じ強さのことを言うのかで、違い ます。ケーラー照明もロッドも角度的には均一ではありません。