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倒幕の密勅と錦旗は偽物でしたか?(幕末)
ある本に、慶応三年十月十四日の「倒幕の密勅」と「錦旗」は偽物であったと書いてありました。 根拠として、三条実美が旧館林藩士岡谷繁実に告白している(福地源一郎「幕府衰亡論」)のと、田中儀一の述懐で長州の紺屋が錦旗を偽造した話(蜷川新「天皇論」)をあげています。 これらは歴史的事実ですか、それとも未だに決着がついていない疑惑なのでしょうか? よろしくお願いします。
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錦の御旗は参考URLのとおり、倒幕側が作ったもので、過去の慣習に従って天皇が下賜したものではありません。そう言った意味では偽者です。これは事実としては一定しており、後は解釈の問題です。 倒幕の密勅は議論の余地がありますが偽物と見られています。理由は天皇の署名がない、署名した公家の花押(はんこの代わり)がない、といった理由です。 花押がない、天皇の裁可を仰いでいない(可能性が極めて高い) ことから、およそ法的に有効な書類とは言いがたいです。もちろん勝った結果本物として扱われるわけですが。