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死刑廃止・存続論者それぞれの心理的特性
死刑廃止論存続論はさまざま行われていて、こういうサイトでの議論はかなり読んできましたが、それぞれ分があったりなかったりで、甲乙つけがたい状態かとも思います。 そこで、ふと思ったのが、 「悪いやつは死んで当然」←典型的存続論者の理論「国家による殺人は野蛮だ」←典型的廃止論者の理論 という、かなり感情論的なレヴェルでの考え方感じ方の違いが、どのような心理的特性、背景から出てくるのだろうかということです。 どういうことが考えられるでしょうか。
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単に死刑廃止論存続論を論じたがる心理には、本質的問題を逃避しようとする精神性があると思います。 死刑囚を如何に発生させないかという実効性ある活動が最優先であり、死刑廃止論存続論の前提としてこのつらい議論をしておく必要があるのです。 これに結論や道筋をつけることなく、いきなり死刑廃止論存続論をやるから、 地に足がつかないんですね。つまり、何のための死刑なのかが明確にならないんです。 死刑囚が発生しなければ、死刑の存続廃止など意味がないのに、死刑囚(凶悪犯罪者)ありきで、 これを熟考する前に、死刑廃止論存続論を展開する不謹慎さでしょうか。 >「悪いやつは死んで当然」「国家による殺人は野蛮だ」 これらが根拠なら、どちらも、浮き草のような話で、どちらも本質からの逃避です。 薄っぺらな死刑廃止論存続論はこの二つを右往左往するでしょう。
お礼
私がおぼろげに思っていたことです。本当にそうだと思います。 まず、死刑囚を発生させない、凶悪犯を防ぐという議論体制こそ危急の問題なのに、それをぜんぜん省みない。その土台がない状態で、中世的な報復論とか空虚な国家論になっています。 その土台が重過ぎるから、手をつけられないというのもあるのでしょう。