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逆滴定 ファヤンス法
逆滴定をするときになぜ第一標準液のファクターを使用せずに、第二標準液のファクターを使用するのでしょうか。 ファヤンス法とはどんな定量法ですか? 上記の質問がわからないのでお答えお願いします。
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- nious
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回答No.1
ファヤンス法は、有色の有機化合物を指示薬とする「沈殿滴定」の一種で、 主に銀塩を生じる場合に利用されます。 例えばNaCl水溶液に対してAgNO3を加えて滴定する場合、 当量点の前では生じたAgClの微粒子は、多量に存在するCl^-をその表面に吸着する傾向を示し、 その為粒子は、(AgCl)・Cl^- のような状態になり負に帯電しています。 指示薬の一つである「フルオレセイン」は弱い1価の有機酸(pKa≒7)でこれを「HFl」で表すと、 Fl^-の比率(モル分率)は、Ka/([H^+]+Ka)で表せるから、 pH>pKa≒7においては十分大きな濃度になり利用可能になります(塩基性域)。 当量点の前までは負に帯電している為に吸着されませんが、 当量点を僅かに超えるとAg^+が過剰になる為、(AgCl)・Ag^+のような正に帯電した状態になる為、 Fl^-を吸着するようになり、その結果これがピンク色に強く発色し、 当量点の判別が可能になるというのが大雑把な原理です。 他の指示薬としては、エオシンやトリン、ジクロロフルオレセインなどがあり、 利用可能なpHや滴定可能なイオンも異なります。