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文字の読み方
楠公雨夜がたり 妖尼公 捨石丸 背振翁物語 その文字の読み方、教えてもたいたいんですが
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上田秋成関連の文献名のようですね。 『楠公雨夜がたり』 クスノキ コウ アマヨ ガタリ くすのきこう というのは、楠正成 (くすのき まさしげ) の尊称です。「~公」で、身分の高い人を敬って言う言い方です。 「雨夜」で あまよ。「雨傘」アマガサ、「雨乞い」アマゴイ などと同じで、アメ→アマとなります。「雨夜」は普通に辞書に載っている言葉です。 『妖尼公』 ヨウニ コウ 妖しい 尼さん=尼僧 (女性のお坊さん) なので、「妖尼」と言っているのですね。こういう場合、普通、音読みになりますので、「ヨウニ」。「公」は、上の「楠公」と同じ使い方だと思います。 ※「~公」には、「ポリ公」「ワン公」「先公」といった、馬鹿にした使い方もありますが、この場合は違うでしょう。 『捨石丸』 ステイシ マル 物語の登場人物=固有名詞なので、「シャセキマル」と呼ぶ可能性もあるかと思いますが、「捨て石」という言葉からきたと思われる名前なので。また、以下のように、原文には「捨いし丸」という表記があるようです。 http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~tsubota/chrono/harusame.html 『背振翁物語』 セブリ ノ オキナ モノガタリ https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A0305149550&pvolid=PV%3A0005120662&type=PvolBook&mode=one_line 図書館のサイトでの読み仮名なので、信じて良いと思います。 背振=せふり は、佐賀県神埼郡に背振村 (せふりむら) という村があります。 というより、「背振山」 (せふりさん) を含む「背振山地」が有名です。佐賀県と福岡県の境に位置します。 「翁」は「オキナ」または「オウナ」と読みます。おじいさんのことですね。 「背振翁」で、「背振にいたといわれるおじいさん」のことだと思います。地名からついた通称でしょうか。 ただ、「背振」は「背振るい」 (獣などが体をふるわせること) という言葉もあるので、あるいは、背を振るわせる特徴のあるおじいさん、なのかも。原文を読めばわかるのでしょうね。 今現在「せふり」で読んでいるのに、なぜ「せぶり」かはわかりません。すみません。 また「背振翁」で、せふり「の」おきな と読む理由は……どなたか詳しい人にパスします。 「源頼朝」 (ミナモト ノ ヨリトモ) や「藤原道長」 (フジワラ ノ ミチナガ) とはちょっと違いそうなので、私の知識では説明できません。
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- kishn_an
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背振翁物語ですが、もしかすると佐賀県の脊振山(せふりさん)に関係あるかも。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%8A%E6%8C%AF%E5%B1%B1
- ASAYOSHI
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すみません。一カ所訂正します。 「楠公」と書いたら、ふつう「ナンコウ」と読むのが当たり前でした。意味は、先の説明通りです。 「ナンコウ アマヨ ガタリ」
お礼
ありがとうございました。 とてもいい勉強になりました。