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皇帝、王などが死亡した時など、寵妃やハーレムの愛妾はどうなるの?
昔の権力者は、寵妃がいたり大奥やハーレムに大勢の女性をはべらしていましたが、 権力者が死亡した場合や、愛妾が歳を取ってしまった、権力者に飽きられた場合、 愛妾達はどうなってしまうのでしょうか? 身分の高い女性が愛妾なら、実家に帰ったりして過ごせそうな気がしますが・・・ どうなんでしょうか? また閉鎖的なハーレムや大奥、宮廷から出る事は出来たのでしょうか? 身分の低い召使とかが愛妾になってしまった場合などは、また召使に 逆戻りしてしまうのでしょうか? 最悪の場合は、正妻に殺されたりする事も考えられますが・・・ (中国の皇后の話なら読んだ事があります) また華やかで有名な寵妃などのエピソードも読んだ事があります。 (楊貴妃、デュ・バリー婦人、ポンパドール婦人など) 実際の所、子供がいる場合などは優遇されそうですが 子供のいない大勢の大奥やハーレムの女性達はその後、どうなるのですか? 一応、先王の寵を受けたとして、次の皇帝や王様が部屋や屋敷を与え、 年金でも渡して生涯面倒を見るのでしょうか・・・? 検索してみたのですが、有名な寵妃の話しか出てきません。 断片的でも良いので、知ってる事があったら教えてください。
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国々によって風習は変わります。世界中を一緒くたにされて質問されているのでちょっと回答しにくいのですが…(取り敢えず、イスラム圏・キリスト教圏・仏教圏ってだけでもだいぶ考え方は違いますから…) 日本に関してだけ申し上げますと、 後宮の場合、女性はかなり自由な立場におかれていましたので、もし天皇が死亡した場合や、天皇の寵愛を失った場合、たしかに出家することもありましたが(後追い自殺なんてまねは、限りなくゼロだったはずです)家臣や皇族と結婚する、なんてことが行われていました。そしてそれに対して「不貞だ」などと言われることは私が記憶する限りなかったと思います。女性の「不貞」という観念が定着しだしたのは江戸時代からですから…(民衆にまでそれが広まったのは明治以降です)。また、天皇が褒美として妻妾を家臣に与えるということも屡々行われていました。有名なのは万葉集にも歌が入っています藤原鎌足の話、それに平家物語に平忠盛の話があります。 そして後宮の場合は外出もけっこう自由で、みんな宮詣や寺参に出かけています。こういったところは枕草子などに詳しいでしょう。 よってこんな自由な状態で何が起こるかというと、「誰の子か判らない子がたくさんできてしまう」という事態です(笑)。天皇の御落胤、なんて言われる人がたくさんいるのも、上に挙げたような開けっぴろげな性環境があるんでしょう。 ちなみに、子供がいると生活が楽!かと言えばそうでもありません。親王・内親王にかかわらず、日本の場合皇室の男女は母親の身分によって序列がつけられます。階級が低い女性の子供は「親王」という位さえもらえません。うまくいって姓をいただき、それが平氏・源氏につながっていきます。「親王」の位をもらえても一品・二品…と序列がつきます。そしてそれにより、衣冠も決まりますし、皇位を継げるかどうかもかかわってきますので、生めばこっちのもの!という発想には及ばないと思います。 対して大奥ですが、こちらは基本入ったら出られません。一時期、大奥の規制がかなりゆるみ、それが絵島事件の起こる背景ともなりますが、ごく例外的です。一部の許されたものだけが外出可能であり、正室ともなるとほんとうに外には出られなかったようです。勿論親の死に目になんかあえません。 将軍が死亡すると大奥の女性たちが次の将軍に引き渡されると言うことはなく、基本的に内容は一新されました。愛妾たちは正室同様出家して二の丸などに引き移ったようです。ただ、三代将軍の愛妾お万の方のように側室を退いて後(大奥ではある年齢を過ぎると将軍の夜伽を辞さねばならないという決まりがありました)大奥の内政に深く関わっていった人もいます。 日本におけるハーレムでしたら以上のふたつくらいでしょうか。参考程度にお願いします。
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- Yelm
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大奥の場合、女性が仏門入るのはご落胤を身ごもっているかもしれず、天一坊事件のような事を起こさない為でした。 この為、禁欲に耐えられず男性と関係して生活の保障を打ち切られてしまった女性もいます。
お礼
恥ずかしながら、天一坊事件を知らなかったので、 wikiで調べてみました。大胆で面白い事件ですね。 まるで活劇というか時代劇みたいです! おかげで知識が増えました! でも、仏門に入らせられるのはやっぱり可哀想ですね・・・ 禁を破ってしまった女性の気持ちが分かります。 有難うございました
- tanuki4u
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遊牧民系ですと、次期王が生母以外は娶ります。 愛情云々ではなく、部族同志の安全保障です。 言い方を変えると、外国から来ている大使なので、クビにすると、出身部族との関係が悪くなりますから。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E8%81%A1 内訌の予兆 のところに 昔からの匈奴の風習では父親の妻妾は、生母以外は全てその後継者のものとなる
お礼
なるほど!他の有力者からの大使の役目も考えられるという事 ですか! 今まで考えてもみなかっただけに、面白かったです。 現代人の私としては父兄の女性を譲り受けるという事は 理解に苦しみますが、そういうことなら納得できます! wiki読ませて頂きました。 匈奴の覇権争いの話でしたが、匈奴という名前は、 遠い記憶でわずかに聞いた事がありましたが、 殆ど知らなかったので勉強になりました 昔は怖いですね・・・・ 面白かったです。有難うございました
- augustinus
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基本的には次の王が引き継ぐことが多いのです。 なぜハーレムが存在するかと言うと、確かに王の趣味と言うこともありますが、それよりも何よりも跡継ぎを産むことです。 だから、例えば兄王が死んだら、義姉をもらって子を産ませるなんてことも日常茶飯事でした。 ただ、王朝の交代には色々な形があります。 革命が起こったときのように、一切合財変わるときは、多くは野に放たれて、関係の深い人たちは皆殺しなるパターンが多いです。 特に中国ではその傾向が強かったようです。 また、歳をとってもハーレムや大奥にはとどまり、お世話係として大事にされます。 何せ、王のことをいろいろ知っているわけです。 飽きたといってすぐ追放するようでは、外聞もよくないので、王も最後まで大事に扱いました。
お礼
跡継ぎの為のハーレムですか・・・言われてみればそうですね。 ハーレムは王様の趣味の為だけと考えていました。 もし平穏に世代交代になったならば、歳を取っても大切にされる場合もあるのですね!安心しました。 でも革命などが起こったら、女性も皆殺しの場合もあるとは 怖いですね・・・ 参考になりました。有難うございました!!
確か、大奥の場合は、将軍が志望したら、みんな仏門に入る、と聴いた記憶がある・・・。
お礼
大奥の場合は仏門ですか・・・有り難いような有り難くないような。 今度はストイックな上、また女性だけの生活になるんですね~。 可哀想な気がしますが、生活の保障はされたようなので安心しました。 回答して頂き有難うございました。 参考になりました
お礼
ご落胤問題面白いです!でも女性にも多少の自由があったのは ちょっと喜ばしいかな・・・ 子供を産めば良いということでは無いのですね。参考になりました。 読んでいて怖いなと思ったのは江戸時代の大奥ですね~。 まるで飼い殺しではないですか!! まあ私では江戸時代に生きていても、大奥に入るという事はまず無いですが、現代人で良かったとつくづく思いました! 丁寧なご説明有難うございました。とても勉強になりました