ウマとロバは染色体数が違うけれどラバが生まれるように、染色体数の違いは、雑種が生まれない主たる理由にはなりません。したがって、
>数が違えば受精できない これは生物の時間に習いました。
これは著しく不正確です。
種間で受精ができない、つまり精子が異種の卵とは合体できないという隔離機構はありますが、染色体数とは関係ありません。
受精(精子が異種の卵と合体する)はするけれど、雑種が生まれない、あるいは雑種に生殖能力がないという機構についてという事で続けます。
一番重要なのは、やはり卵細胞質と精子の不和合や、異種の染色体間の不和合でしょうね。種が分かれるとき、いきなり染色体数が変わったのではなく、そういった理由で種間交配で繁殖できなくなった、その後、それぞれ独自の染色体の変化が起こった、と考えるのが妥当でしょう。ショウジョウバエなんかでも近縁の種では染色体数、染色体構造はかなり共通していますが、それでも雑種は繁殖はできません。
染色体数が違ってた場合に確実にいえるのは、先にも書いたように、正常な減数分裂ができなくなるということです。
>相同染色体の対合>あつかましいとは思いますが此処の部分をもう少し教えていただけないでしょうか?お願いします^^
体細胞分裂では、複製された姉妹染色体が動原体で束ねられています(X字型に見えるのはそのため)。
紡錘糸が動原体のところについて、両極に引っ張って姉妹を両極に分配するのですが、最初は動原体がくっついているので綱引きになります。綱引きになっていることで姉妹それぞれを正しく逆方向引っ張ることが保証されます。
第一減数分裂では、姉妹を分配するのではなく、複製の終了した相同染色体を分配します。相同染色体同士は動原体で束ねられているわけではなく独立しています。しかし、対合してキアズマ(乗換え)が生じることで両者がある程度の強度でくっつきます。これで紡錘糸の綱引きができるので、均等に分配できるのです。
対合が起こらなければ、相同染色体がどちら側に引かれるかがランダムになって、両方が一方に行ってしまい、反対側は不足するというようなことが起こります。このような異数性の生殖細胞は受精したとしても正常に発生しません。
筆力不足であまりうまく説明できませんでしたが。
お礼
重ね重ねのご丁寧な回答有難う御座います。 根本的なところで間違っていたんですね^^;; 高校時代の恩師が獣医大卒で生物は得意分野だったのですが・・・ まるっきりダメですねwww