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ワインの交配雑種について
現在、ワインに関する記事を読んでいて、分からないことがあったので教えていただければ幸いです。 交配種と交配雑種の違いが分からず困っています。 文脈としては、 「生産は指定地域内で行うこととし、原料はヴィスティス・ヴェニフェラ種、及びヴェティス・ヴェニフェラ種と他のヴェティス種の交配種に限定(IGP)」 「日本やアメリカなどにおいては、アメリカ系ブドウ品種及びアメリカ系とヨーロッパ系の交配雑種といった、EUの規定に適合しない品種を原料としたワインがあり、調整の努力が行われている」です。 宜しくお願いいたします。
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ワインビジネスに従事しています。 日本語ですとわかりづらいですが、英語では明確に二つを区別しています。 ぶどうの種の名前はヴィティス(Vitis)が生物学的属名、ヴィニフェラ(Viniera)が種名です。 1.交配種=Cross 同じ種である二つのぶどうを掛け合わせて子供をつくることです。 例)ヴィティス・ヴィニフェラであるピノ・ノアールと、同じくヴィティス・ヴィニフェラであるシンソーをかけあわせて、ピノタージュという子供を作る。 2.交配雑種(略して交雑といわれることもあります)=Hybrid 違う種である二つのぶどうを掛け合わせて子供をつくることです。ヴィティス・ヴィニフェラは別名、ヨーロッパ品種といわれることからも、遺伝的にヨーロッパに生息してきたぶどうの子孫です。一方、アメリカで昔から生息してきたぶどうは、属性は同じヴィティスでも種が違います。代表的な種は、アメリカ東部原産のヴィティス・ラブルスカ(Vitis Labrusca)です。ヴィティス・ラブルスカの代表的ぶどうに、コンコルドというものがあります。グレープジュースに使われるぶどうです。この、種の違う二つをかけあわせてできたぶどうをhybrid種と呼びます。 例)日本のマスカット・ベーリーA ベーリー種(ヴィティス・ラブスルカの子孫)と、マスカット・オブ・ハンブルグ種(ヴィティス・ヴィニフェラの子孫)を掛け合わせてつくったぶどう
お礼
こんにちは。 迅速丁寧にお答えいただきありがとうございます。 プロの方にご教示いただき、とても嬉しく思います。 やはり2つは違う言葉なのですね、大変勉強になりました。 ありがとうございました。