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旧陸海軍と麻薬

旧陸軍の夜間戦闘機搭乗員は、集中力向上、疲労回復、夜目が効くようになると言う理由から、薬と称して麻薬を投与されつづけ、戦後、この元搭乗員らは麻薬の禁断症状に長い間苦しみつづけ社会復帰が出来なかったという例をいくつか耳にしました。 このことから旧軍では日常的かつ組織的に麻薬が使われていたのではないかとの疑念が湧きます。 例えば特攻隊員ですが、彼らにも出撃前に恐怖心を抑えるような何らかの麻薬が使われたケースがあるのではないでしょうか。 特攻隊で実際に麻薬が使われた例をご存知でしたら教えてください。

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回答No.3

>旧陸軍の夜間戦闘機搭乗員は、集中力向上、疲労回復、夜目が効くようになると言う理由から、薬と称して麻薬を投与されつづけ‥‥  先の大戦において、旧陸軍に限らず、旧海軍の軍人、軍需工場に勤務の作業員、あるいは対空監視員などなどが「特殊製剤」と称する各種ビタミン剤、覚せい剤(麻薬と区別)を投与されていました。  たとえば、「疲労回復」「集中力」のためには覚醒剤が投与されましたが、これは既回答にあるように有名な物に「ヒロポン」(主剤は塩酸フェニルメチルアミノプロパン)がありました。名前の由来は飲むと疲労がポンと消える、というもの。勤務前1時間に服用することなど、使用回数や限度が定められていましたが、頻度が重なるにつれその副作用に苦しむようになったのでした。   「夜目が効く」効果を狙ったものでは「み号剤」があります。これは魚から抽出したビタミンB2を主剤としており、使用前24時間に服用とされていました。『歴史群像 太平洋戦史シリーズ39 帝国陸軍戦場の衣食住』(学習研究社 02年)所収の藤田昌雄氏による「み号剤」(同書114ページ)に服用や効果などについての詳しい記述があります。また、同氏による『写真で見る海軍糧食史』(光人社)のなかにも特殊製剤全般についての記載があります。(同書244ページ)参考にされてはいかがでしょうか。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31849383 >旧軍では日常的かつ組織的に麻薬が使われていたのではないかとの疑念が湧きます。  覚せい剤の場合、使用度を誤ると激しい倦怠感に悩まされるために、服用は厳格であったという資料と、それでも中毒になったという資料があるので、おそらく後者のほうが事実だったのではないでしょうか。空中勤務者(パイロット)の回想録を読むと、時々特殊製剤の功罪についての記述にぶつかることがあります。 >例えば特攻隊員ですが、彼らにも出撃前に恐怖心を抑えるような何らかの麻薬が使われたケースがあるのではないでしょうか。  あった、なかったということは断言できません。服用した当人の殆どは戦死していますし、生き残りの方は一般に多くを語ろうとしません。ただ、特攻要員は他の者に比べ待遇は良かったということです。渡辺洋『隊員たちの写真集 本土防空戦 海軍航空隊篇』(徳間書店 81年)のなかに「疲労回復のための酒、高カロリーのバター、甘味品などの配給は搭乗員に与えられた特権だった。各々の分を机上に集めてニッコリする神ノ池基地の722空・桜花操縦要員」という解説とともに、清酒、ウイスキー(サントリーの角瓶・ホワイトなど)、ワイン、バターがならんだ写真があります。(同書146ページ)  それら製剤は、陸軍の場合「衛生材料廠」の管理する倉庫に保管されましたが、戦争直後の無統制の時期にたとえば「軍貨物廠」から被服や布地、真空管などが流出したように、製剤も盗まれてヤミ市場に出回りました。さらに「ヒロポン」は民間でも販売していましたから、ヤミ価格で流通することもありました。使う側に戦後の頽廃風潮にあってせめて精神面でひと時の高揚感を味わいたいという心理が背景にあったと思われます。

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回答No.2

http://okwave.jp/qa79736.html http://okwave.jp/qa2678336.html 過去の質問に関連したものがありますね。 麻薬ではなく覚せい剤です。 米軍は麻薬であるコカインをベトナム戦争で兵士に使わせていたという記述がこちらにあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%B3

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回答No.1

日本では1941年に武田薬品工業からアンフェタミン製剤をゼドリン、大日本製薬(現在の大日本住友製薬)からメタンフェタミン製剤をヒロポンとして市販されたが、効果も売上げもヒロポンの方が上だった。 軍は生産性を上げるべく、軍需工場の作業員に配布したり、夜間の監視任務を負った戦闘員や夜間戦闘機の搭乗員に視力向上用として配布していた。 いわゆる吶喊錠・突撃錠・猫目錠である。 夜間戦闘機月光搭乗員として6機ものB-29を撃墜したエース、黒鳥四朗海軍少尉・倉本十三飛行兵曹長のペアが、戦後その副作用に苦しめられたのが有名な例である。 また特攻隊出陣の前には、錠剤ではなくアンプルが支給されていた。いずれの錠剤もヒロポンにお茶の粉末を混ぜたもので、アンプルは何も混ぜていない。 アメリカやドイツやイギリスなども、兵士たちにぺルビチン錠などを配布していた。 以上wikipediaより抜粋

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