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大誤訳 「そこに山があったから」
エベレスト初登頂を達成したヒラリー氏が言ったとされている「そこに山があったから」は大誤訳で、正しくは「山があるからさ」です。 There is a mountain は「山がある」です。なぜかThereを「そこに」と訳す人が多いようですが、There isの場合は「そこにある」ではなく、単に「ある」です。この場合Thereには意味がありません。 しかも「そこに山があるから」では詩的でないからでしょうか、「そこに山があったから」とわざわざ過去形に変えてしまいました。 おかげでわたしは小学校の頃から不思議に思っておりました。 エベレスト登山は散歩してたら「そこに山があったから」突然登りたくなってできちゃうものなのかなあという素朴な疑問でした。その後、エベレスト登頂はたいへんな準備が必要とわかりましてそんな突然の気まぐれで出来るはずがない。絶対におかしいと思うに至りました。あるとき正しい訳は「山があるからさ」つまり山というものがこの世に存在するからチャレンジするのさという意味と知りました。納得しました。 わたしの疑問は、そこに山があったからという訳が中学生でも誤訳とわかるものなのに何故だれも異論を唱えず定着してしまったのか? というものです。
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まぁ確かに勘違いしている人は多いです、誰が言ったかを含めて。 原文も違いますし。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC
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- jayoosan
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英語ではなく他言語(つまり日本では日本語)のみで考えようとする人が日本には多いことと、本来の意味から乖離して意訳された多種多彩な訳も、すべて「訳」や辞書の項目の範疇に入ってしまうからだと思います。 異論があっても、誰かが整理しなおし、学校の現場からそれらを変えたり消していかないかぎりは、工場を出荷された製品は(学校をでた生徒は)、そのまま見聞きしたことの社会への伝道者にもなってしまっています。日本語しか生活の場で必要とされない日本では、一部の英語を必要とする人を除いて、あまり問題視もされません。 virtualが初期に仮想と訳され、メディアでも仮想技術などの訳語が当たり前にあてられてきましたが、英語の場面では「事実上」の訳のほうが、その実体を表しているケースが多いのですが、仮想の仮と想像の想があてられた「仮想」のみが訳であると思いこんだ人が、国語辞書でひくと 「実際にはない事物を、仮にあるものとして考えてみること。仮に想定すること。」 になってしまいます。しかし、仮想技術は、実際にそこにあり、セットアップも調整もでき、動作するものなので、事実上のほうが現実に近いです。 このような違う方向性になってしまった語や訳は他にもあると思いますが、日本語の部分のみが勝手に広まり、読者も国語辞書の日本語の意味で考えてしまう、そんなことが起こる日本では、英語が本来もつ意味から日本語の訳が乖離することは、仕方ないように思います。
お礼
そうですね。日本は島国ですから外国語に弱いようです。 ご回答ありがとうございました。
No.1ですが、補足させてもらいます。 言いたかったのはこれは別に誤訳でもなんでもなく、「マロリー卿が」「エベレスト登頂前に」発言した「山があるから」というセリフを、 「ヒラリーが」「エベレスト登頂成功後に」発言したと勘違いしている時とが「辻褄あわせに”あったと過去形に”修正をかけている」だけのことです(終わったことですからね)。 幸いあった~それほど定着もしてませんのでご安心を。
お礼
マロリーさんでしたか。それも登頂前でしたか。いろいろ知らないことが多いですね。ご回答ありがとうございました。
- ucok
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私は誤訳だとは思いません。 そもそも、マロリーだかヒラリーだか、エベレスト登頂にまつわる、あまりにもよく知られた名言の原語は「Because it is there.」です。インターネットによると、正確には、しつこく理由を聞かれた氏が「Why? Because it is there! Standing there so aloof, so impossible! Man had to conquer it for no other reason: just because it is a great challenge.」と言ったとか言わなかったとか。 ニュアンスとしては、『特別な理由などない。そこにたまたま山があったからだ。山があれば登りたくなるのだ。それが人の習性さ。あの場所に山があると知った以上、挑戦したくなるではないか』です。 さて、私が耳慣れた日本語訳は「そこに山があるから」です。現に「ヒラリー そこに山が」で検索すると、少なくとも最初にヒットするのは「そこに山がある」ばかりです(「から」などが付く訳文もありますが)。 では、日本語の表現としては、何がふさわしいのか。「なぜよ? いったい、なんで登るの?」「(1)だって、そこに山があるんだもん」「(2)だって、そこに山があったんだもん」、私は(1)(2)どちらも、原文のニュアンスを伝えていると思います。 いずれにせよ、『あ、山があった。突然登りたくなっちゃったなあ。よし、やってやろう』と、そんな気持ちで発言者は登ったのだと思います。もちろん、突然思い立ったところで、準備は確かに必要です。しかし、その衝動性というか、『そこに山がたまたまあれば、そりゃあ登りたくもなるだろうよ』といわんばかりの発言者の勢いは「そこに山があった」に、よく表れているような気がしますが。まあ、新聞がでっち上げた発言だという説もあるそうですが。
お礼
ご回答ありがとうございました。 わたしが問題にしたいことはThereを「そこに」と訳すことです。ちょっと違うと思うんです。わたしは職業が通訳ですのでそういう小さなことにこだわるのかもしれません。ただし英語の通訳ではありませんので英語力は並です。 There isは単に「ある」です。ではIt is thereが「それはそこにある」かどうか? Thereは日本語の「そこに」と比べるとちょっと違うと思うんです。わたしの考えでは「それがある」という訳が正しいと思います。たとえばIt is thereと三メートル先を指差して言えば「それはそこにある」でしょう。しかし、外国に住んでいる登山家がIt is thereと言った場合は「そこに」ではない。単に存在を表わすThereだと思います。
- poolplayer
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(前人未踏の)山があったからさ。と訳せばよかったのです。 ↑↑↑↑↑ この部分が一番重要なのにね・・
お礼
そうですね。そのほうが誤解しなくて済みます。ありがとうございました。
お礼
勉強になりました。ありがとうございました。