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「脇侍」の読み方は?
半ば専門とも言える分野のことを質問するのはお恥ずかしいのですが、タイトル通りの質問です。 三尊像の本尊仏の脇に立つ菩薩などを指す「脇侍」は、どう読むのでしょうか。 大学の講義では、確か「わきじ」と読むように習ったと記憶しているのですが、手許の『仏教辞典』『広辞苑』では「きょうじ」となっていました。 また、ネット検索では「きょうじ」の方が多かったのですが、「わきじ」としているものもありました。 「きょうじ」の方が正解だけれども、「きょうじ」と耳で聞いてもいまいちピンと来ないので、慣用的に「わきじ」と読ませているのではというような気がするのですが、専門的には如何なものでしょう。 国語のカテゴリーか歴史のカテゴリーか、あるいは他のカテゴリーなのか、少し迷ったのですが、「読み方」という点でこちらにしてみました。こちらではなく、歴史、または他のカテゴリーの方が専門家の意見が得やすいということでしたら質問をそちらに移しますので、その点も教えていただければと思います。 どうぞ宜しくお願いいたします。
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日本語は漢語を含めてさまざまな熟語を作ります。たとえば、【折れ線グラフ】は、【折れ】はやまとことば、【線】は、漢語、【グラフ】は英語でできています。 こうしたことは、昔からありました。【重箱】のように、音読みと訓読みの熟語は、【重箱読み】といいます。また、【湯桶(ゆとう)】のように、訓読みと音読みの熟語は、【湯桶読み】といいます。 お尋ねの【脇士】は、ふつう音読みですから、【きょうじ】と読むのですが、【わきじ】と湯桶読みで読んで、伝達する方法がとられました。 ちょうど、科学と化学の言い換えは、【ばけがく】、私立と市立の言い換えは、【わたくしりつ】【いちりつ】とあるのと同じです。 したがって、慣用的に【わきじ】を使うのが、一般的だろうと思われますね。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%AD%A4%E7%A4%A6%A4%B8&kind=jn&mode=0&base=1&row=4 きょうじ、で検索しました。 わきじ、といわれても、前後関係でこの単語だとはわかります。 私も両方使っていますが。
お礼
やはり、どちらの読み方でもOKなんですね。 他の回答者の方々からも、どちらでもOKという回答をいただいて、さらに悩んでいます。 辞書の見出し語が「きょうじ」なのだから「きょうじ」にすべきか、音から意味を推測しやすい慣用読みの「わきじ」にすべきか。 むずかしい語に当たってしまいました。 回答、どうもありがとうございました。
- yuhkoh
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いわゆる「湯桶(ゆとう)読み」、「重箱(じゅうばこ)読み」のたぐいですね。 脇士(きょうじ)は「脇(キョウ)」も「士(シ<ジ>)」も共に音読み。 しかし、脇士(わきじ)は「脇(わき)」は訓読みで、「士(シ<ジ>)」は音読み。この「わきジ」という発音のほかにも、「手本(てホン)」、「雨具(あまグ)」などのように「訓+音」を湯桶読み。 対して、重箱(ジュウばこ)や「台所(ダイどころ)」のように「音+訓」を重箱読みといいます。 本来の発音規則では「脇士(キョウ・ジ)」や「花火(はな・び)」のように「音+音」、「訓+訓」が基本なのですが、日本人が耳で聞いて分かる言葉として、音読み(漢文)と訓読み(和文)が織り交ぜで使われる変則的用法です。 脇士は「キョウジ」が本来だが、一般的には「わきジ」と読まれる。そして「わきジ」と読んでも誤りではないでしょう。 私も専門的な文献を読む際は「きょうじ」と読みますが、檀信徒への法話の際は「わきじ」と読みます。
お礼
檀信徒への法話をなさるということは、お寺のご住職さまでしょうか。 ANo.2の方の回答にも書いたのですが、一般人向けのお寺のパンフレットのようなものの校閲をしていて、「脇侍」にルビを振りたいのです。 学術書ならば確実に「きょうじ」でしょうが、一般向けのパンフレットならば「わきじ」でもOKのような気もします。一般向けとはいえ、学術的な読み方をすべきとも思ったり、悩んでいるところです。 回答、どうもありがとうございました。
- zorro
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お礼
回答ありがとうございます。 Yahoo!辞書には両方の読み方が載っているのですね。 そこまでは調べていませんでした。 けれども、「わきじ」→「きょうじ」となっているところをみると、やはり「きょうじ」とする方がよいのでしょうか。 専門家の方は、やはり「きょうじ」と読んでいるのでしょうか……。
お礼
「ばけがく」「わたくしりつ」の類ですか。 そう言われればそうですね。なんか納得できました。 今、書籍の校閲の仕事をしていて、「脇侍」にルビを振らなければならないのですが、どちらにすべきか悩んでいた次第です。 「わきじ」とう読み方が「ばけがく」「わたくしりつ」の類であるならば、「きょうじ」とルビを振らねばならないのでしょうね。ただ自分の慣れ親しんだ読み方は「わきじ」なので「きょうじ」はどうもピンとこないのですが。 学術書ではなく、一般人向けのお寺の案内パンフレットみたいなものなので、余計に悩むところです。 回答、どうもありがとうございました。