他の方の回答にもありますが、将軍御台所が外様である島津氏から出たというのは
篤姫が最初ではないんですよね。11代将軍御台所茂姫も島津氏の出身です。
宮尾登美子さんの原作では斉彬の計略で嫁がされるという風に書かれていますし、
ドラマでもそのように描かれるようですが、最近の研究では幕府側からの要請だったといわれています。
家定の正室が二人続けて早世していることから、「今度こそは丈夫な御台所を」という期待からでした。
実は斉彬も支藩の娘や親戚筋にあたる大名家の娘をあたっているのですが、すでに婚約済みだったりして該当者がいなかったようです。
篤姫に順番が回ってきたのは偶然のめぐり合わせという部分も大きいのです。
また、斉彬と篤姫はいとこ同士なので親近感もあったのではないかと思われます。
ちなみに、島津氏と徳川宗家の関係はけっこう深いものなんですよ。
5代将軍綱吉の養女だった竹姫は島津家にお嫁入りしています。
茂姫が11代将軍家斉に嫁いだのも、この人の遺言だったようです。
くわえて、外様とはいっても前田家に次いだ雄藩であること。
公家筆頭の近衛家とも密接なつながりがあること。(鎌倉時代にまで遡ります)
さらには幕末の複雑な政治事情があいまって、篤姫輿入れは実現したというべきでしょう。
お礼
この回答を読んで「そうだったのか・・・」と体のちからが一気に抜けてしまったんですが・・・簡潔な即答ありがとうございました。 思うんですが普通の人は戦争嫌いなはずなのに、大河ドラマで人気をはくすのはだいたい日本史のそれぞれの時代の戦争を含む期間の出来事です。なんか矛盾してますよね。私もふくめて