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ユダヤ教の「選民思想」について
私の友人が、映画「炎のランナー」で、 ユダヤ人が「選ばれた民」のような発想をするようだ とメールを送ってきたので、 世界史の本を調べてみると、 ユダヤ教には、「選民思想」というものがあって、 その特徴として、 「偶像崇拝禁止」や「信仰の形式化(戒律主義つまりはパリサイ派)」 があるようですが、この選民思想とはいったい、なぜ ユダヤ人にうまれたのでしょうか? 専門用語のない、子供でも分かるぐらいまで レベルを下げて、解説をお願いします。
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ユダヤ人に限らず、「自分達が特別な民族である」「とする考え方は、いずれの民族にも存在します。 日本においても、戦前「神の国」として教えられ、あたかも神に選ばれた民族のごとく振舞いました。 また、西欧人が、アジア人やアフリカ人を見下す事がおおいのもその1つです。 ユダヤ人の場合、それが極端に出ているにすぎません。 ユダヤ人の選民思想は、コンプレックスの裏返しにすぎません。 ソロモン王やダビデ王の時代、圧倒的な力でカナーン(現在のイスラエル)周辺に勢力をひろげていったのに、アッシリアや新バビロニアに簡単に滅ぼされてしまいます。 新バビロニアに滅ぼされた時、多数の人達が、新バビロニア王国に連れさらわれます。 この時の惨めな状況を自分達に納得させる手段として、「自分達は神の試練を受けているのであり、その試練を乗り越える事で、神に選ばれた特別な民族になれる」と納得していたのです。 新バビロニアが、ペルシャ帝国に滅ぼされ、捕囚されていたユダヤ人たちがカナーンの地に戻り、現在のユダヤ人となってゆくのです。
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- tos-1974
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ユダヤ教を信じているユダヤ人は、紀元前から(現在に至るまで)様々な苦難を強いられてきました(旧約聖書に書いてあります)。さらに全世界のユダヤ人はおよそ1300万人ですが、未だにユダヤ人の国家(国土)というものが存在しません。 そんな彼らがユダヤ教という「自分達こそ神に選ばれた、神に救われる唯一の存在だ」という選民思想を基本とする宗教を心の拠り所にするのは想像に難くないと思います。 第二次世界大戦でユダヤ人がドイツにアウシュビッツなどで大量虐殺されたというお話は聞かれたことがないですかね?そういった過去もあるので、現在ユダヤ人はさらにユダヤ教を通じてお互いが強く絆で結ばれてるのです。 旧約聖書に関しては本屋や図書館でやさしく解説されてる本がたくさんありますので、その苦労の日記はご自身の目でお確かめください。 簡潔に説明できましたかね?
お礼
ユダヤ人の歴史は、長い間、第2次世界大戦の アウシュビッツに至るまで、苦難の歴史のようですね。 有難うございました。
- 6dou_rinne
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ユダヤ人は紀元前にローマ帝国時代に国を失い、他国の支配を受け、また多くの者たちが他国へ流浪しました。 ふつうなら、そのまま他の民族と融合してしまいますが、ユダヤ人たちは自分たちは他の民族と違うのだという選民意識をもっていた、というか支配されたり他国で蔑視されたりする対抗意識として選民意識が育ち、それが二千年近くも国をもたないのにユダヤ人としてのまとまりを保ち続けてこられた要因でもあります。
お礼
ユダヤ問題は大変難しいものですね。 でも、反面ユダヤ人の忍耐強さも 感じました。
お礼
分かりやすい解説有難うございました。 ローマ時代以前までさかのぼった回答に 感謝します。