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財務報告内の 'first margin'の意味
こんにちは。初めて質問させていただきます。 ある外国企業の財務報告(2007年第4四半期分)を和訳していて、よくわからないところが出てきました。なお、この企業は昨年企業買収をして規模が拡大した、という背景があります。 ******************************* <原文> During the fourth quarter 2007, the initial margin recorded an effect on income of 50.5%. This effect improved further to 51.6%, eliminating the negative effects of price allocation (book effect deriving from the allocation of the price paid for the acquisitions according to the IFRS). The fourth quarter 2006 showed an initial margin of 52.9% (53.3%, eliminating the negative effects of the price allocation). The 2007 twelve-month period showed an initial margin with an effect on revenues of 49.7% (50.2% for 2006). The elimination of the negative effects deriving from price allocation, on the first margin during the course of the twelve-month period involves an improvement which then has an effect on revenues of 50.4% (51,5% for 2006). <私の和訳> 2007年の第4四半期において、初期利幅率(利益率?)は収益比50.5%という結果になった。この数値は、買収価格配分のマイナス影響(国際会計基準に則って、買収に支払われた金額を配分した場合に発生する帳簿上の影響)を除外すると、51.6%に改善した。 2007年通年で見ると、初期利幅率は収益比49.7%となった(2006年は50.2%)。当期12ヶ月間の最初の利幅率(?)において、買収価格配分によって発生したマイナス影響を除外すると、この数値は収益比50.4%に改善される(2006年は51.5%に改善)。 ******************************* 1つめの文に出てくる'initial margin'は、調べてみると「基本証拠金(外貨投資関係の用語らしいです)」「初期利幅率」という訳が出てきました。ここでは収益から原価・費用等を差し引いた利益の、収益に対しての比率のことかな?と思いました。 そして2つめのパラグラフの中ほどに'first margin'という言葉が出てくるのですが、この意味がよく分りません。 'price allocation'も分らなかったのですが、検索してみると、'purchase price allocation'で「企業買収後の取得価格配分=買収企業が費やした取得原価を、被買収会社の企業結合日時点の時価を基礎として、被買収会社から取得した資産及び負債に配分する」ことだそうです。具体的な計算はさっぱり分りませんが、この計算結果を含めるか除外するかで、利益額が変動するみたいです。 この'first margin'がどういう意味なのか、教えてください。 また、私は経理・財務の知識も乏しいため、上記の和訳や専門用語の解釈でおかしいところがあれば、それもご指摘いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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お礼
詳しい回答をありがとうございます。非常に参考になりました。 'initial margin'は、私が最初に解釈していた「利幅率」ではなく、やはり「証拠金」のほうが正しいようですね。外為取引や先物取引の用語かと思って、つい自分が分りやすいほうを選んでしまっていました。 この資料はうちの会社の親会社(つまりうちの会社がつい最近買収された)が、買収した会社もすべて含めたグループ全体の財務報告として出したものです。私は財務関係に全く疎いのですが、こういった資料の翻訳を依頼されることがあります。英語だけでなく、金融関係の勉強も必要だなあと痛感しました。どうもありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
補足
すみません、「お礼」後の補足です。 この資料自体は29ページにわたるもので、表やグラフを交えながら詳細な解説がなされているのですが、この親会社のHPのNEWS欄向けに要約されたバージョンを読んでみたら、質問した箇所と同じ内容が別の表現で書かれていました。 “The year reported gross profit with an impact on revenue of 49.7% (50.2% in 2006). Eliminating the effects of price allocation, gross profit would be better, accounting for 50.4% of revenue (51.5% in 2006). The performance of gross profit reflects the business model of XXX (会社名), based on sale of high value-added products.” (私の和訳)「今年度の粗利益(率)は収入比で49.7%となった(2006年度は50.2%)。取得価格配分の影響を差し引くと、この粗利益は上昇し、収入比で50.4%となる(2006年度は51.5%)。この粗利益の数字には、付加価値の高い製品の販売をベースとしているXXX社のビジネスモデルが反映されている。」 これからすると、’initial margin’はやはり粗利益のことを意味しているようですね。’initial’とか’first’が付くのは、売上から原価・費用を差し引いた段階での粗利益(営業利益)で、損益計算書では更に経常利益、税引前利益、税引後利益と計算していくので、まず最初の段階での利益=粗利益、という意味なのかも、と思うようになりました。 いずれにしても、ヒントを与えてくださってありがとうございました。