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吸収極大波長が2つ出てくる理由
鉄(II)イオンと4-(2-ピリジルアゾ)-1,3-ベンゼンジオールを反応させ、鉄(II)キレート化合物の4-(2-ピリジルアゾ)-1,3-ベンゼンジオール鉄(II)錯体をつくったのですが、 この化合物の吸収極大波長を調べたところ410 nmと500 nmの2つが出てきたのです。 なんで、極大波長が1つではなく、2つなのか調べているのですが、さっぱりです…わかる方いましたら教えてください。よろしくお願いします。
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- DexMachina
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ご質問の錯体の構造が推測できていない状態ではありますが・・・(汗) (配位子の構造は、名前でわかります。念のため) 「光の吸収はHOMO-LUMO間の遷移で起こるから、吸収極大は1つしかないはず」と 考えられているということかと思いますが、必ずしもそうではありません。 たとえば、 ・共役系が途中で途切れている場合 (共役の途切れた部分を境に、それぞれの共役系で吸収を起こすため、複数の ピークを持つ) ・分子としては一種類だが、比較的安定な立体配座が複数存在する場合 (それぞれの立体配座での「基底状態-励起状態」の遷移に対応した吸収を起こす ため、複数のピークを持つ) ・主に配位中心の金属に由来する吸収と、主に配位子に由来する吸収とを持つ場合 などです。 ご質問の錯体でも、このようなことが起こっているために、複数の吸収極大が見られて いる、ということではないでしょうか。 (参考)クロロフィル: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB (「2.1 光の吸収」の段の説明、及びその右側にあるスペクトルが参考になるかと思います)