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★熱力学的に反応は進むかどうか!?グルコースの水蒸気改質反応★
グルコースの水蒸気改質反応 C6H12O6 + 6H2O → 6CO2 + 12H2 上記の反応は熱力学的に進行するのでしょうか?進行するなら熱力学的にどうしてですか? そもそも「熱力学的に」とはどういう意味でしょうか?工学部の学生なんですが化学についてはよくわかりません。以前にも少し違う質問をしたのですが、分かる方いらしたら教えてくれませんか?参考になるサイトでもけっこうです。
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熱力学的に進行する = 反応の自由エネルギー変化が負である 問題の反応が進行するかどうかは,入手可能な熱力学データから,反応の自由エネルギー変化を計算して考えればよい. 自由エネルギーや熱力学は化学に限った話ではないので,機械系でも電気系でもやるはず.土木・建築系は知らんけど. 熱力学には時間の概念がない.熱力学的におこるはずの現象であっても,実際に観測されるかどうかは別の問題である.その現象が1億年かかっておこるような変化なのか (そのような変化は現実にはおこっていないようにしか見えない),1秒で完了するようなものであるか,熱力学は何も情報を与えない.
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- c80s3xxx
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熱力学データは図書館で化学便覧とか CRC Handbook of Chemitry & Physics とか Lange's Handbook とかのデータ集を探す.それらのもとになった出典にも注意すべきである. なんでもサイトじゃなくて,きちんとしたデータ集にあたるべき.
グルコースは「解糖系」で「エムデン-マイヤーホフ経路」を通る場合、二分子のATPと二分子のNADHを生じます。出来るのは二分子のピルビン酸です。↓(172キロバイト) http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/3/30/Glycolysis.PNG ここで生じたピルビン酸はアセチルCoA(アセチル補酵素A)となりこのときにもNADHがピルビン酸当たり一分子出来ます。 ピルビン酸+NAD++SH-CoA → アセチルCoA+NADH+CO2↑ 生じたアセチルCoAはミトコンドリア内のTCAサイクル(tricarboxylic acid cycle)↓(387キロバイト) http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/03/Citricacidcycle.png によってアセチルCoA一分子当たり3つのNADHと1つのFADH2を与えます。(このとき二分子の水が必要)(一分子のGTPも出来る) でNADH(FDAH2も)はH2に相当するので一分子のグルコースから水素は12分子出来ることになります。 つまり、酵素系はご期待の「水蒸気改質」を体温で発熱的に行っているのです。(ATPとGTPまで出来る) 生物って偉い。ミトコンドリア万歳。
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知識が増えました。すごいですね。私の方の水蒸気改質は、高温で触媒を使って進めるのですが、生物は低温でできてしまうのですね。
お礼
自由エネルギー変化が負になればその反応進むのですね(熱力学的に)。分かりました。ちなみに熱力学データはどこから入手するんですか?図書館の化学本からですか?サイトからでも調べられますか?