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読書感想文の中に『殺す』という言葉が・・
小学5年生の息子がいます。冬休みに単行本を図書館で借りて読ませていました。本人の意思で選んだ本です。内容など気にせず、たくさん本をと思いきにしていなかったのですが、昨日、冬休みに読んだ読書感想文を書いてきました。読んだ本は、山田悠介さんの『Aコース』という本のことについて書いてありました。内容はゲームのバーチャルでの出来事らしい?のですが、感想文の文中に『殺して次に進む』とか『また殺す』という言葉が出てきて、簡単に『殺す』という言葉を書いている息子に対して注意することなのか、でも内容がそのような内容なので静観しているか悩んでいます。山田作品は面白いらしく楽しく読んでいます。それを非難していいものか、どうなのか・・・・。 皆さんのご意見をお聞かせください。山田作品の非難をしている訳では ないのでご理解ください。
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非難しても意味はありませんし、むしろ逆効果になると思われます。 「殺す」という言葉は確かに不穏当ではありますが、そういった言葉を使う心理状況になっているという点こそに留意する必要があります。 言葉だけを咎めて使わないように指摘するのは、溶岩の上に蓋をすれば噴火はおさまるという考え方と同じでしょう。 留意すると述べましてが、この年頃のお子さんにとっては特異なこととは思えません。 何らかの鬱屈を抱えていないほうが不自然とまではいいませんが、ごく普通のお子さんではないでしょうか。 ちょうど性の氷河期と呼ばれる年頃ですね。 この氷河期は一般的には、第一次開花期(3,4歳ごろ)から、思春期の入り口である第二次開花期(13,4歳ごろ)まで続きます。 氷河期とはいってもエネルギーそのものが死に絶えているわけではありませんから、そのリビドーは様々な形態に転換されながら表面に現われてきます。 この場合のリビドーとは性的エネルギーと捉えても良いでしょうし、または生的エネルギーと解釈しても良いでしょう。 勉強やスポーツに打ち込むエネルギーも元は同じものと言うことができます。 人の持つエネルギーは常に出処を求めて個人の内部に渦巻いているものですが、他者に対して有意義な結果となるよう昇華された形で噴出させることが理想的でしょう。 しかし、「怖いものみたさ」という言葉があるとおり、私たちは素の形でその残酷性を吐き出さざるを得ない場合も多いものです。 お子さんは、その作品によって自分のエネルギーを(無意識的にせよ)上手に発散させていることになります。 つまり、そういった本を読みたいと思う理由が少なからずあるということなので、読むこと自体に問題はありません。 先に述べたように、ごく普通の理由と考えることが可能だと思います。 犯罪者などが残酷な本やビデオを持っていたなどと報道されることが、よくあります。 しかし、そういった対象にその人間の関心が向けられていなかったなら、犯罪はもっと早い時期に起きていただろうと私は推測しています。 本やビデオが悪いのではなく、そういった発散だけでは納まらないほどの過剰な精神的負担が犯罪者となる人間を追い詰めるのであって、その本質に目を向けずに表面的な現象だけを取り繕おうとしても好ましい結果にはつながらないのではないか、という気がするわけです。 放っておけばいい、という意味ではなく、他の全体的事柄(ご両親との関係性など)も含めたマクロ的視点でお子さんと向き合っていっていただきたい、ということです。
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- balkis
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心理学ではなく文学と教育の問題でしょう。 まずご本人がその本を読むことです。 読んでもいない本のことを大人がとやかく言ったら 子供に(子供に限らず大人でも当然)軽蔑されますよ。 父母で読み,内容の理解を共有し, その上で子供に意見することです。 (それが教養というものです。) また,子供の感想文も熟読すること。 「殺す」という単語だけに反応するのではなく, 子供なりの論理を読み取っていないと,見当違いになります。
子供のころは、生死に関して無頓着だった気がします。 小学校のころ「ひなまつり」の替え歌で 「あかりをつけましょ爆弾に~(中略) 五人囃子が死んじゃって今日は悲しいお葬式~♪」 みたいな不謹慎な替え歌がはやり(もっとひどいものもありました) 当時はケラケラ笑っていましたが、今ではどこが面白いのかさっぱりです。 子供のころって、死が身近にないんですよね。 だから簡単に書けるのだとおもいます。 心配しなくとも、大半の人間は成長していくにつれその重みを知ることになりますので、今の時点では静観でよろしいのではないでしょうか。 私がもしそんな読書感想文を書いていたら、今になって思い返しとても恥ずかしい思いをするとおもいます。 ちなみに、私が思春期のころ「バトルロワイアル」といって中学生同士がゲームとして殺戮しあう小説と映画が大流行しましたが(現在の山田悠介作品と似たり寄ったりです)私の周りでそのような犯罪をおかした同窓は現時点でいません。
- kirara-ki
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若い人に人気がある小説家ですよね。 私も子どもにすすめられて読みました。 ただ単純に禁止・注意するとその言葉だけが印象に強く残ってしまうと思います。 本の内容について話し合い、「生と死」「人格」について親子で語り合うきっかけにしてみてはどうでしょうか? うちでも話し合いましたよ(雑談ですが) 子どもは山田悠介さんは素晴らしいのにお母さんにはわからないなぁと言いましたが、数年後、成長とともに命の大切さがわかってきたようでいう事がかわってきましたよ。 その時はわからなくても、種を蒔いておけば、芽はでて育つものです。
- cyaboe
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私も子どもには本の選択を任せていました。 読む本を自分で選択するということは、読書の楽しみの一番最初のステップであると思うからです。 でもそれとは別に「読書感想文」にふさわしい内容の本があるということは教えました。 読書感想文は本の選択で出来不出来を大きく違ってくるものだと思うからです。 私なら、学校でもう書いてきたのなら、そのまま静観です。 楽しく書けたのなら今回はいいのではないでしょうか。 自宅で読書感想文を書くことがあったら、本の選択についてアドバイスをするといいと思いますよ。