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ペルオキシダーゼの失活の機構について
免疫組織化学染色法で、ペルオキシダーゼによるジアミノベンチジンの分解により、発色させる反応があります。この過程において、内因性のペルオキシダーゼの失活のために、H2O2-メタノールに組織を浸します。ペルオキシダーゼの基質であるH2O2を加えることにより反応させてしまうのは理解できますが、酵素は反応の前後で変わらないという性質があるのに、失活するのが理解できないという質問を前にさせていてき、ペルオキシダーゼがH2O2により修飾を受けて失活してしまうというお答えをいただきました。修飾というと、糖鎖付加などを考えいまいち良く分からないのです。基質であるH2O2ならではの修飾があるのでしょうか?また、メタノールの役目も教えていただきたいです。
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- yutamadri
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ペルオキシダーゼは過酸化水素と反応して酸化型中間体となり、これが基質を酸化します。 ベンジジンの酸化ままさにこのスキームを辿っています。 しかし過剰の過酸化水素が存在する場合は、酸化中間体がさらに過酸化水素と反応し、通常とは別の反応スキームを経て、その過程でヘムが分解され失活してしまいます。ラジカルを伴う酸化反応なので修飾もあるにはあるのかも知れませんが、失活の主な原因はヘムの分解です。 メタノールの役目はおそらく溶液を若干疎水性にすることでタンパク質を変性させたり、ペルオキシダーゼからのヘムの脱離を促したりと言ったところだと思います。
- c80s3xxx
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peroxidase の活性中心は heme ですが,H2O2 が高濃度になるとこれがラジカル化して,変性していくんだったと思います.
補足
ありがとうございます。活性中心を変性させるのですね。メタノールの意味は何でしょうか?
こんなのあります。→ http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1221069 全文読めますが、専門違いなので読む気が起きませんでした済みません。 m(_ _)m
お礼
ありがとうございます。辞書を片手に読んでみようと思います。
お礼
大変詳しくありがとうございました。とても参考になり、助かりました。