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硫酸法(硫酸を用いた)エステル交換反応について
私は今酵素を触媒としたエステル交換反応の実験を行っているのですがうまくいきません。そのためとりあえず目的物のサンプルを作ることにしたのですが、まだ硫酸法を用いた実験がしたことがなく周りにも正しいやり方を知っている人がいません。できたら詳しい方法と実験を行うにあたっての注意点など教えていただきたいのですが。
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エステル交換は平衡を考慮して、普通はアルコールを多量に加えます。 アルコールの方が安く、沸点が低い(とは限らないが)ことが多いので、未反応分の除去が楽だからです。 反応後に、酸触媒を失活させないと、蒸留で低沸点アルコールを除く際に、平衡が働いて、反応が逆戻りしますので注意が必要です(No.1の方がアルカリで中和とおっしゃっているのはそのためです) また、平衡を考慮し、反応が減速したら、駄目押しでアルコールを追加するのも良いかもしれません。 塩基触媒でやることもできると思いますが...アルコラートとか... イオン交換樹脂(酸性or塩基性)を触媒に使うという手法もあります。特許など調べれば出てくることでしょう。
硫酸を「酸触媒」とする、エステル交換でしょうか。 エステル交換には酸側を交換する場合とアルコール側を交換する場合があります。 アルコール側を交換する場合、元となる「基質」(原料)を交換したいアルコール多量(無水物が望ましい)と酸触媒(この際は硫酸)原料の1~3%モル量加え加熱します。 反応をクロマトグラフ(ガスクロマトグラフ、薄層クロマトグラフ、高速液体クロマトグラフ等)で追跡し、目的物が殆どとなったら、酸を弱アルカリで中和し、アルコールを減圧下で留去します。 その後生成物をエーテルないしジクロルメタンと水で抽出し、有機溶媒側を取り出し、次いで溶媒を留去した後、生成物を蒸留(固体の場合昇華)ないし通常のカラムクロマトで精製します。 特に難しい点はないと思いますが、原料(基質)が酸に弱いと目的以外の場所で開裂するので注意が必要です。 m(_ _)m
お礼
回答ありがとうございました。 具体的な方法を載せていただいたのでとてもわかりやすかったです。
お礼
色々と詳しくありがとうございます。 アルコールを溶媒にしてやる方法はすぐにでもできそうなのでこれから試してみたいと思います。 お礼遅れてすいませんでした。