質問を拝見しつらつら考えてみたのですが、およそ歴史上に名を残す人物たるもの、その多くが「身から出た錆」を体現しているような気がするのですよ。
世界征服をもくろみ休むことなく大遠征をしたアレクサンドロス大王しかり、エジプト王国復興を目指したもののあれこれ男を乗り換えて結局自殺に追い込まれたクレオパトラ、共和制ローマを我が物にする一歩手前で側近にすら裏切られたカエサル、全イタリア統一をもくろみ暗殺と陰謀の限りを尽くした挙句に自分が陰謀にはめられたチェーザレ・ボルジア、無理な遠征で全てを失ったナポレオン、・・・あーもう枚挙に暇がありません。およそ稀代の英雄たるものそんなもんじゃないでしょうか。
ところで、洋の東西を問わず昔から『英雄譚』にはある共通点があるそうです。それは「超人的な活躍と、悲劇的な最後」なのだそうです。例えば、ヘラクレス伝説がそうですね。アーサー王と円卓の騎士伝説もそうです。日本では、日本武尊伝説がそうです。英雄というのは、悲劇的な死に方をしなければならないようです。逆に言えば、超人的に活躍し、悲劇的な死に方をした人は英雄として歴史上に名を残すのかもしれません。
「悪いことをしたから悲劇的な死に方をしたのだ」と私たちは思いたいのですが、それは「願望」であって「事実」ではないんですよね。だから今日もヒーローはばったばったと悪い奴らをやっつけているのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いろいろあるのですね。 参考にさせて頂きます。