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松花堂(しょうかどう)定食について教えてください。
松花堂(しょうかどう)定食について教えてください。よくお店でその名前の定食(もしくはお弁当)を目にしますが、どういった素材が入っていると松花堂定食と呼ぶことができるのでしょうか?定義のようなものがあるのでしたら教えてください。
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松花堂弁当、が正確だと思います。 料理の中身ではなく、特定の入れ物に入っていることが条件です。 正方形の塗りの箱が「田」の字の形に仕切られていて、それぞれのしきりに料理が入っています。 これは茶道のお茶事(お茶をいただく会)での食事(懐石料理)から来ています。 私は茶道を習っていた経験があります。おもてなしをするホスト役(茶事の主催者、茶道では「亭主」といいます)が懐石料理で、まずお客様をおもてなしして、最後にその日のメインであるお茶を出すのです。お茶をおいしくいただくために、あんまりお腹がすきすぎているといけないので、あまり量の多くない料理を出すのです(といっても、ものすんごい手間がかかっていて、しかも一品の量は少ないですが品数は多いです)。 正式であれば、懐石料理は一品一品、コース料理のように、順をおって亭主が部屋を出たり入ったりしながらお客様の食べる速度に合わせて出して行きます(これにもいろんな作法やらめんどくさい決まり事があるのですが)。 しかしこれは手間もかかるし、時間もかかるということで(お呼ばれする客も大変ですし笑)、簡単にする時は確か「点心」といい(中華の点心とは別物です)、簡略化した食事を出します。このへん記憶があいまいですが。 そういう時に、よく「松花堂弁当」形式で、食事が出てきます。要するにいちいち一品ずつ出すのじゃなく、いっぺんに出す事ができるわけです。この松花堂弁当に、いわばフレンチ等の「前菜」にあたる何種類かの料理を盛って出すと、その分出たり入ったりしなくていいと(笑)。この箱の他に酒の肴にあたる「八寸」などが別に出てきたりして、料理の中のメインである「椀もの」が出てきます。 ですので、正式な松花堂は、もちろん懐石の作法にのっとった料理が4つの仕切りに盛られているもの、ですが、和食の店などで出される物はそこまでうるさいことを言わず、「松花堂弁当」の箱にいろんな料理が入っているもの、という程度のことだと思います。 この弁当箱は、デパートなどでも売っているので、これを買って、おうちでおもてなしの時に、和食に限らず、いろんなオードブルなんかを盛りつけたりして出しても素敵だと思いますよ。