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本を読んでいるうちにわからなくなってしまいました・・・公共事業

小野善康氏著の「誤解だらけの構造改革」を読んでいます。 著者の公共事業に関する考えで 「ようするに、労働資源の有効利用という面では、失業を放置して失業手当を渡すのも、穴を掘って埋める公共事業を行うのも、いずれも失業者に何も作らせないと言う意味で、全くおなじである。お金の流れを考えても、いずれも国民から税金や雇用保険料をとってそのお金を失業者にわたすことになるから、全く同じである。」 「公共事業を行う時、日本経済を全体としてみれば、国民からお金を取って国民に返すということであるから、日本からお金が消えてなくなるわけではない。政府の歳入と歳出は必ず同じだから、途中でお金が消えてしまうことはありえないのである。「無駄な公共事業でお金を無駄にした」というが、お金がなくなってしまうわけではないから、正確には「無駄な公共事業でお金を損した者と得した者がいて、その合計額は同じだ」というべきである。払った人ももらった人もいずれも日本国民であるから、国民がそんをしたということはありえない。」 一見正しいような感じがするのですが、やっぱり公共事業をして国民の負担はプラスマイナスゼロっていう考えはおかしいと思うのですが、知識不足でいまいちここがおかしいと言う風には納得した根拠が得られません。 だいたい、失業手当といった社会保障ももとをたどれば国民の税金だから、ただ国民の税金がそのまま手元に戻ってきた、ただのバラマキ政策にしか過ぎないと言うのです。 たしかにそういわれると、社会保障の充実をはかるよりも失業者を救えるような長期的な公共事業をしたほうが良いと思うのですが・・・公共事業によってそんなに上手く失業者が救えるのでしょうか? この本を読むと一見正しいことばかり書いてあるようででもやっぱり違うと思うんです・・・この記述は何がおかしいのかヒントだけでも良いのでおしえてください。お願いします。

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回答No.5

私もこの本を読んでいませんので、誤解が有るかもしれませんが・・。 1)失業手当も失対事業も不景気の時に一時的に有ってこそ意味のあるもの。   不況対策の手段であって目的ではないはず。 2)経済は日本国内だけで回っているわけではない。世界との関わり合いも。   公共事業(国の行う事業)の目的は、国民から集めた税金で例えば   インフラ整備等をして民間の事業に弾みを付けたり、後押しをしたりする  に有るべきもの。その事業だけを見れば収支が同じでも、その事業の結果が 将来に役に立つものなら、つまり新しい事業を生んだり、民間に利益を生んだ  りする物なら価値がある。経済を活性化するのに役立つ物で無ければならない。 公共事業は経済の”てこ”の役を果たさなければならない。 3)税金→公共事業→国民→税金→・・・・。とクローズドで考えるからおかし    い。日本は共産主義の国では有るまいし。 国が唯一の事業者ではない。  民間を生かすように動くのが国。 4)公共事業の為の公共事業をやっているから問題なので、本当の意味での、   将来に、経済活性の”てこ”に成る事業ならOKのはず。   経済拡大の役に立つものと、そうでないものとの峻別が必要。   無駄な港や空港やダムや高速道路ばかり造っているから維持管理費も賄えず将  来にツケを残す事になるのだ。 5)社会保障に関しては、余りにも範囲が広いので一言では言い難いが、   介護保険を例に取れば、十分に経済効果が有ります。   単なる税(保険料)の分配だけではありません。      

mu-mu-mu
質問者

お礼

お返事ありがとうございました。 3)4)、5)は特に共感できました! そうですね、よ~く考えると国内だけの視点で見ているのもちょっとおかしいし、だいたい著者がお金の流れだけにしか注目していないのもやっぱりおかしいです。 自分的に著者に対して反論(納得いかない)したかった「社会保障はバラマキ政策」という著者の考えにも、kitakanjinさんの回答を読み私もそうそう!というふうに納得できました。 皆さんのおかげでごちゃごちゃになっていた頭の中がキレイに整頓されました。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • grand
  • ベストアンサー率39% (43/110)
回答No.4

社会保障がバラマキだというのは間違っているわけではないと思います。ただし無駄な公共事業もバラマキであることにかわりは無いと思います。(必要な公共事業は別です。) そして、税金として集めようと、雇用保険料として集めようと、また社会保障としてばらまこうと、無駄な公共事業としてばらまこうと、国家が国民からお金を集めて国内で使う以上、国民全体ではプラスマイナスゼロというのは間違っていないと思います。 しかし国民全体ではプラスマイナスゼロではありますが、国民間では富が移動するのです。その移動が国民全体にとって有益か、無益か、そして有害か、無害かが問題なのです。プラスマイナスゼロだから良いなどというものでは決してありません。「無駄な公共事業でお金を損した者と得した者がいる」ということ自体が問題なのです。 なぜあえてそのような問題行動をするかと言えば経済的に正当な理由が無くても(失業したらお金がもらえる、必要でもない道路を作ってもお金がもらえる)、政治(政策)的には正当な理由があるからです。 失業給付として失業者にばらまけば、ひとまず社会不安の増大は押さえられます。 公共事業費として建設業者にばらまけば、「ある程度の」失業者の吸収が見込めます。 これ以外にも多くの効果があるでしょう。良い効果も悪い効果も様々考えられます。その効果とばらまく金額とを比べて、国民全体にとって、社会にとって、国家にとってこのバラマキは有益か否かを判断するのです。ただし、その場合あくまでも「政策的」に考えたうえで有効性を検討すべきなのです。「経済的」に「国民全体ではプラスマイナスゼロ…」というのはナンセンスです。 何が有益か云々は一概には断定できません。小野善康氏のように公共事業は(たとえ無駄であっても)有益だとする人もいますし、社会保障こそ有益だとする人もいます。両方有益だする人もいるでしょうし、両方有害だとする人だっているでしょう。 要はバランス感覚だと私は思いますが。

mu-mu-mu
質問者

お礼

grandさんの回答を読み、そうそう!そういうことが納得いかないんだ! と、ようやく自分のなかの気持ちが晴れた気分です。 やはり、著者のお金の流れだけを見てプラスマイナスゼロっていうのは納得いきません。 効果があるとすれば、社会保障だって単なるバラマキとはいえませんよね。 お金の流れだけを見た場合、徴収したお金をそのまま国民にまわすだけだ。となりますが、やはり、ある程度の安心感は与えると思います。 公共事業だって、すべての失業者を救えるわけではないですし・・。 著者は小泉政権が、長期的な公共事業を凍結したことを「失業者を長期的に雇用することができる公共事業を凍結させ、変わりに臨時の短期雇用の機会を失業者に提供しているのは、やっていることが矛盾している。」と述べています。 確かに、長期雇用ができる。という意味では公共事業は良いのかもしれませんが、小泉内閣が凍結した公共事業は果たして将来的に有益なものばかりを凍結してしまったのでしょうか?そうではないと思います。 おかげさまで、うやむやだったことが解決しました。どうもありがとうございました。

  • sen-sen
  • ベストアンサー率31% (66/211)
回答No.3

>公共事業と比べてみれば社会保障なんてただのお金のバラマキだ・・・それは嘘だと思うんです。 社会保障制度の経済効果を全く無視することには無理があるとすると、その言説が嘘だというご主張が正しい可能性はあるかもしれません。

  • tokoteku
  • ベストアンサー率44% (182/408)
回答No.2

すみません私はこの本を読んでいないので、 作者の意図するとこはわかりませんが、 たぶん、矛盾を感じているのは、このあたりかと。 「失業を放置」するとは? 「穴を掘って埋める公共事業を行うのも、いずれも失業者に何も作らせない」 失業者が公共事業を行ってるの? 「いずれも国民から税金や雇用保険料をとってそのお金を失業者にわたすことになるから、全く同じである。」 根本的に税金と雇用保険はまったく別物なので、 何をして同じといっているのかわからない? 「公共事業を行う時、日本経済を全体としてみれば、国民からお金を取って国民に返すということである」 公共事業についての認識が間違ってる。 国民に返すためにやってるのであれば、 はじめから税金を集める必要も無いし・・・ 「日本からお金が消えてなくなるわけではない。」 では、税金も納めなくてもいいの? 日本から消えるわけではないし・・・・ >府の歳入と歳出は必ず同じだから、途中でお金が消えてしまうことはありえない>のである。「無駄な公共事業でお金を無駄にした」というが、お金がなくなって>しまうわけではないから、正確には「無駄な公共事業でお金を損した者と得した>者がいて、その合計額は同じだ」というべきである。払った人ももらった人もい>ずれも日本国民であるから、国民がそんをしたということはありえない。」 はっきりと言って、屁理屈というやつですね。 実際には失業保険といわれるものは、個人に支払われます。 公共事業のお金は、企業に支払われます。 公共事業をしているひとも、働かずにお金をもらってるわけでは ありません。 労働に対しての賃金です。 とこんなところが、おかしいかと、 本を書くのは本人の自由なので、内容は問いませんが、 自分でおかしいなと思うときはあまり、読まないほうが いいかもしれません。

mu-mu-mu
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 私もこの本を読んでいて最初の方は非常に共感したのですが、中盤になって公共事業に関する話になると???って感じになってしまいました。 でも、みなさんの回答を読ませて頂いて、自分が納得していなかったものがようやく形になって見えてきました。 ありがとうございました。

  • sen-sen
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回答No.1

国民全体で考えるとプラスマイナスゼロということではないでしょうか。一方、これらの公共投資が何らの財を生み出さないのであり、税金に投資するよりも、より運用成績のよい企画に投資したほうが利益が大きいとすると、そのような税の使われた方は国民全体と考えると、不利益であると言えるのではないでしょうか。

mu-mu-mu
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 著者はマクロ的な視点から見ているので、全体で見ればプラスマイナスゼロ・・・そういうことですよね!? 失業手当を出すよりも、失業者を救える・なくすことができるような公共事業をするべきだってこの人はいっているんです。 それはわかるのですが、公共事業と比べてみれば社会保障なんてただのお金のバラマキだ・・・それは嘘だと思うんです。 「社会保障は国民から取った税金をそのまま国民へ戻すだけで、意味が無い。他方、公共事業は同様に税金を使うが公共事業を行うことによって何らかの便益を国民が得られる(失業者を雇用できる・公共事業によってできた設備を皆が利用できる)から、同じ税金を使うでも公共事業の方が意味がある。」 っていうのですが・・・う~ん!いまいちなっとくできないです! 公共事業を推進する方だからこう言うのかな? 長々と書いてしまいましたが、もしよければまたコメントいただければ幸いです。 ありがとうございました。

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